インド8日目

さて、インド最終日です。

ボンベイで出会った友人らと一緒に一体どこか分からないインドの田舎に滞在して3日目となっており、本気でひとまずホテルに帰らないといけない状況になっていました。ホテルにとって私は行方不明になっているからです。オーナーも心配しているに違いありません。

朝8時半に起きてホテルに戻るため身支度をしようとしたところ、昨日の夜に足元に置いたブラがありません。「あれ?ここに置いたのに・・・」布団を全部引っ剥がしてもやっぱりありません。友達に「私のブラがない」と言ったら、「よし。アパートを大捜索しよう」ということになりました。私のブラは、隣人が取り込んだ洗濯物の中から発見されました。それからアパートを出るまでの間、みんなに何度も背中のブラ線をパチパチつかまれ、「よっし、maeはちゃんとブラを着けてるな!もう無くすなよ!わっはっはー」とからかわれ続けました・・・。

昼過ぎ、3日ぶりにホテルに戻ったところ、オーナーが私の姿を見て非常に驚き、「今、警察に“宿泊客が帰ってこない”ってレポートするところだったんだよ!無事で良かった・・・。外泊するなら、連絡くれなきゃダメだよ」と怒られました。そして「ヒドイ目に遭ったりしてない?大丈夫だった?」と聞かれたので、デジカメの中の友達との陽気な(アホ)写真を見せて安心させておきました。それから今夜出発することを告げて出発時間のタクシーの手配をし、宿泊料金を精算しました。

部屋に戻って自分の荷物を確認し、3日ぶりに髪と体を洗いました。ベッドで少し仮眠を取り、夕方にシーサイドまで出てそこらでたむろっている友人らに「今夜、日本に戻る」と話をして回りました。みんなに「今夜なの?」「あと2、3日ステイできないの?」「今度いつムンバイに戻ってくるの?」と何度も同じ質問をされました。「今夜のフライトで日本に戻らないといけない」「仕事があるから、これ以上滞在できない」「今度来るのは、多分来年。次は長期滞在にしたい」と答えて回りました。

夜中の12時を過ぎた頃、「機内食の時間を考えて、今のうちにちょっと何か軽く食べておきたい」と言ったら、近所にある彼らオススメのレストランへ連れて行ってくれました。そこでマサラとナンを食べ、インドのストロングなタバコを一緒に吸い、「これで僕らを思い出して」と身に付けているブレスレットやらカエルのおもちゃのキーホルダーやらをもらいました。

出発15分前にホテルに到着するよう送ってもらい、インド人にとってToo Friendlyと分かっていながらも思わずハグして、みんなと別れました。ホテルの部屋に戻って一人になると無性に寂しい気分になってベッドに倒れ込み、思わず「みんな、なんていい子なのー?ここを離れたくないよー」と声に出して言いました。しかしその瞬間、それまで英語(と片言のヒンディー語)で過ごしてきたのに突然自分が日本語を喋ったことで我に返り、「ここはインド、私の国じゃない。日本に帰り、自分の生活に戻らないと」と自覚しました。

帰りの飛行機の出発を待つサハ-ル空港は、インドとは思えないほどとても寒く、私のバケーションも終わりなんだなぁ、と思いました。

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