台湾ラーメン

私の彼氏は、台湾生まれのシンガポール育ちです。基本、食べ物は“辛い”味付けが大好きです。辛さの種類は、台湾風味、東南アジア風味、どちらでもいいらしいのですが、とにかく、料理は辛くなければいけないみたいです。

だから、たまに私が“素材の味”を引き立てるために料理を薄味で仕上げると、彼は文句を言います。「味が全然しない」と。でも、ただでさえ、ウチは塩・醤油・唐辛子の使用量が多くて高血圧を心配しているくらいなので、辛いものばかり食べてきて味覚が偏ってしまっている人には申し訳ないが、健康のためにも、自分の信じる味付けのまま、料理を食卓に並べます。

彼はそれに不満があったのか、T&Tで“ある”中華ソースを買ってきて、自分が薄味だと思う料理にそのソースをかけて食べるようになりました。

そのソースは、炸醤。豆板醤、甜麺醤、唐辛子をベースにした辛口ソースです。

ある日、彼がマッシュポテトに炸醤をかけて食べているのを見て、ちょっと炸醤を味見させてもらったら、昔、この味のする何かを食べたことあるような気がしました。なので、彼に「私、このソースの味、知ってるかも」と言ったら、彼が、「炸醤麺食べたことあるの?このソースをそのまま麺にかければ炸醤麺になるんだよ」と教えてくれました。

そこで、ハッと気付きました。(日本の)中華料理屋の“台湾ラーメン”の味に似てると。

そこで、この炸醤を使って、自分なりに台湾ラーメンを作ってみました。



★★★レシピ★★★ (“炸醤”を使った)台湾ラーメン

材料(2人分)
・生麺(2袋)
・豚ひき肉(食べたい分だけ)
・ニラ(食べたい分だけ)
・ニンニク 適量
・豆板醤 大さじ2
・甜麺醤 大さじ2
・炸醤 大さじ4
・チキンパウダー(※注1)
・唐辛子 少々
・胡麻油 少々

(1)3センチの長さに切ったニラをフライパンでさっと炒めて、お皿に出しておきます。

(2)熱したフライパンに油を引き、みじん切りしたにんにくを入れ、香りが立ったら、豚ひき肉を入れて炒めます。火が通ったら、豆板醤と甜麺醤を入れ、しっかり混ざったら、これもお皿に出しておきます。

(3)麺を茹でてざるに上げ、どんぶりに入れておきます。

(4)スープを作ります。水を沸かして、そこに炸?、チキンパウダー、唐辛子を入れてひと煮立ちさせます。味見して、辛さが欲しければ炸醤を、味気が欲しければチキンパウダーを追加します。

(5)麺が入ったどんぶりに、炒めたニラと豚ひき肉を入れ、豚肉の上に炸?を少し乗せます。スープをかけて、最後に胡麻油を回しかけて、できあがり!

(※注1) 調味料の日本でいう「中華の素」「味覇」、英語でいう「Chicken Bouillon Powder」です。(うちは、香港のブランド、李錦記の鮮味鶏粉を使ってます)

彼に「台湾ラーメン作ったよ!」と言ってテーブルに並べたら、「台湾ラーメンって何?」と逆に聞かれてしまいました。後でインターネットで調べてみたら、台湾ラーメンって、どうやら、中部圏の中華料理屋限定のメニューのようです。(日本限定(というか中部地方限定)中華料理だったのか!知らなかった)

でも、「これはこれで、担担麺みたいで美味しいよ~」と褒めてもらえました。よかったです。

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