先週、「契約不履行で訴訟を起こすことになるかもしれない」と言っていた件ですが、状況が一転し、訴訟は起こさずに済みそうな展開となってきました。
事の発端は、去年、とあるアメリカの映画会社のプロジェクトが先方都合でキャンセルになり、そのキャンセル料がこちらからの再三の請求にもかかわらず、未だに支払われていないことです。
そのため、相手の会社があるアメリカ・カリフォルニア州の弁護士を雇って、訴訟を起こそうと準備をしていたら、カリフォルニア州にある“コンサルティング会社”というところから連絡が入りました。その内容は、「問題となっているキャンセル料、また映画会社の担当者の職務怠慢から引き起こされた金銭的な損失を、早急に全て支払う」と、こちらが訴訟で請求している要求そのものでした。
そのコンサルティング会社によると、その映画会社の担当者は、同じようなトラブルを他の会社とも起こしており、それが映画会社の上層部の耳に入ったそうです。会社の上層部がその部署を内部調査した結果、被害を受けた会社は一社だけでなく他にもたくさんあり、それらのトラブル解決するのに社内だけでは対応できないと判断し、外部のコンサルティング会社を雇い、とりわけ今は、契約書関係、支払い関係のトラブルを優先に、解決させる方向に動いているのだそうです。
その雇われたコンサルティング会社は、現在、社内調査で判明した“迷惑を掛けた会社”に次々と連絡を取り、なんとか訴訟にならないよう、問題を解決していっており、そういう経過があって、うちの会社にも連絡が来たのでした。
というわけで、訴訟は取り止めになりました。キャンセル料ももうすぐ支払われるようです。よかったです。
ちなみに、キャンセルになったプロジェクト(PS3のダウンロードゲーム)ですが、キャンセル後、(不正を働いていた)担当者の知り合いのゲーム制作会社がデータを引き継ぎ、リリース用の最終データを作ろうとしているらしいのですが、データを引き継いでから1年経った今現在、まだ最終データが出来上がっていないそうです。うちの会社に任せてくれたら、3ヶ月で仕上げて、とっくの昔にリリースすることができたのに。
結果的に、一連の問題を引き起こした張本人(不正を働いていた担当者)は、自身の会社に多大な損害を与えてしまっているので、すでに人事処分(多分、懲戒解雇)されていると思います。
これで、一件落着なのかな?
仕事上で、ここまで理解できないトラブルは初めてだったので、こちらが望む形で解決しそうでよかったです。
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