代わりやすい上司

カナダで有名な小売店で働いている友人から聞いた話です。

彼女のお店に新人が入り、彼女がその新人の教育係となりました。彼女なりに頑張って仕事を教えているのですが、新人はなかなか仕事を覚えてくれません。その新人はミスが多く、彼女は新人のミスが起こるたびに後始末をし、同じことを何度も根気よく教えているのに、新人はやっぱり仕事を覚えてくれない(同じミスを何度も犯す)のだそうです。

ある日、彼女は上司に呼ばれました。

「君が教育係になっているあの新人が、まだ使いものにならない。それは、君の責任だ」と言われたそうです。

そして、新人本人に対してのお咎めは、全くなかったそうです。

友人は香港出身で、「香港だったら、上司は新人の方に『君、もうそろそろ仕事を覚えてくれよ』と言うのにな。私だって頑張ってるのに。やんなっちゃう」とぼやいてました。

日本も、どちらかというと、新人が仕事を覚えられない場合は、その新人本人に上司が「もうちょっと頑張ってくれよ」と言うと思います(決してそれが教育係だけの責任にならない)。アジアの考えと北アメリカの考えは違うなぁと思いました。

でも、その友人が言うには、彼女のお店自体も、販売員(Associate)より店長(Supervisor)のクビの方が多いらしいです。ちょっとでも店の業績が悪くなれば、すぐ店長交代。短いスパンで店長がコロコロ代わるため、店長より販売員たちの方がよっぽど古株なのだそうです。

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