カナダ市民権セレモニー



今日は、パートナーの市民権セレモニーに付き添いとして、ダウンタウンのExpo Blvd.沿いのカナダ移民局に行きました。

セレモニーは昼の1時半からで、早めの30分前には会場に到着しようと思っていたのですが、娘の身支度(初めてのドレスアップ)に思いのほか時間がかかり、途中でパートナーと待ち合わせて会場に到着したのはセレモニーの10分前(ギリギリ!)でした。係員の方に案内されて、パートナーは会場の外の市民権授与待ちの人の列に、私と娘は先に会場の中に入り、付き添い席に着席しました。


セレモニー開始時刻の1時半になると、会場の前方の机に二人のオフィサーが座り、市民権授与待ちの人が列を作って続々と入ってきました。パートナーはその列の中でなんと先頭から2番目に居ました。パートナーがオフィサーのところで手続きを終え、別の係員に案内されてイス(指定席)に座ったところで、(市民権授与待ちの人の列がすごく長くてまだまだ時間がかかりそうだったので)私はパートナーのところに行き、何の手続きをしたのか聞いてみました。

パートナーによると、セレモニーの案内に書いてあった必要書類、

・セレモニーの案内レター
・PRカード(フォトID)、MSPカード
・市民権申請の際に申請書に添付したコピーのオリジナル書類(相方の場合は、ランディングペーバー(IMM5292))
・これまで発券された全てのパスポート

をオフィサーに提出し、その中からPRカードを没収されたとのことでした。しかし、せっかく持ってきたランディングペーバーとパスポートは中身を確認せずそのまま返され、あっという間に手続きが終わったそうです。パートナーが「こんな適当でいいの?」と不安がってました。

全員の手続きが終わったところで、セレモニーが始まりました。正装したオフィサーの挨拶が始まったところで、娘のお尻から「バフッ」という音が。臭いを嗅いだら、ウンチをしてました(このタイミングで。。)。

急いでトイレに行き、娘のドレスを汚さないようにオムツを替えて会場に戻ったら、これから宣誓というところでした(間に合いました!)。まずは英語で宣誓、続いてフランス語で宣誓でした。市民権授与者は、オフィサーの後に宣誓を復唱するのですが、英語ではスラスラ復唱していたけど、まさかフランス語でも宣誓しなければいけないとは誰も思っていなかったのか、皆、マゴマゴになってしまい、一気に声が小さくなっていました。その様子が、不謹慎ながらちょっと可笑しかったです。

続いて、一人一人に市民権証書(Certificate of Canadian Citizenship)が渡され、移民局のオフィサーからカナダ市民としての心得のスピーチを最後に、セレモニーが終了しました。(その後、多くの人がカナダ市民証書を手にオフィサーと記念撮影をしていました)

オフィサーのスピーチによると、今日、23の国からやって来た70人の移民に市民権が授与されたそうです。これまでは永住権保持者(外国人)としてカナダで生活していたが、これからはカナダ国民として国を良くしていくのに貢献してほしい(与えられた選挙権を無駄にしないよう、ぜひ選挙の際は投票に行ってほしい)とのことでした。また、市民権証書と一緒にCultural Access Pass(美術館・博物館・国立公園などの無料パス。市民権授与から1年間有効)をギフトとしてプレゼントするので、それを活用してもっとカナダを知ってほしいとのことでした。

パートナーもそうなのですが、皆一人一人、理由があって祖国を離れ、辿り着いたこのカナダでカナダ市民として生きることを選択し、そのための条件をクリアし、長い待ち時間を経て、今日、やっと市民権を得ることができたということもあり、会場は市民権授与者とその家族の笑顔で溢れていました。

パートナーは、今日、カナダ市民になったことにより、やっとステイタスを更新することなく永住できる国を得たことになります(祖国の台湾は、国外で兵役免除の「僑居」スタンプを得て兵役を逃れているため、もし台湾に3ヶ月以上滞在することになったら「僑居」が無効になり兵役に就かなくてはいけなくなるそうです(それがイヤだから台湾に3ヶ月以上滞在することができない)。ちなみに35歳過ぎたらその義務は無くなります)。また、2年前から台湾人もアメリカ入国の際にはビザを免除されるようになったのですが、他の国ではまだまだ台湾のパスポートの効力が弱かったり、中国の一部として扱われたり(例:日本)して、国としては微妙な立場なので、台湾国籍を保持しつつ、プラス、他の(力の強い)国の国籍も持ちたかったようでした。

「市民権を得るには、まず永住権」ということで、永住権を申請したのが2007年1月。
それから7年の年月を経て、やっとゴールに辿り着きました。
自分のことじゃないけど、自分のことのように嬉しいです。

さて次は、私のカナダ市民権です。
日本は重国籍を認めていないので、当分、私はカナダ市民権を申請しないつもりです。
自分がカナダ政府から年金をもらう年齢(65歳)になったら、もしくは、カナダ市民権申請の際の英語テスト免除される55歳になったら、もしくは急に選挙権が欲しくなったら、私もカナダの市民権を申請しようと思っています(きっと、当分先の話だと思います)。


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