ビビのお墓参り

先週から、台湾より彼氏の友達がバンクーバーに遊びに来ています。今日は、その友達と一緒に、「ビビ」のお墓参りに行きました。

ビビとは、彼氏が11年前に飼っていた鳥(Fischer's Lovebird)の名前です。11年前、当時18歳の彼氏は、人生初めてできた彼女に一方的に振られてしまい、心身ともにボロボロになっていました。その時、ペットショップでビビと運命的な出会いをし、ビビを飼い始めました。

ビビは、彼氏が家に居るときはずっと頭か肩に留まっているほど彼氏に懐き、彼氏は自分の手からエサをあげたり、たまに外に連れ出してあげたり(外に出るとすぐパタパタパタ・・・と飛び立つけど、逃げずにすぐ肩に戻ってきてたらしいです)、それはもうビビを可愛がったそうです。

そして季節は移り変わり、彼女を失った心の傷もビビのお陰ですっかり癒されたある日、窓の外を見てみたら、その年初めての雪が降っていました。

彼氏はビビに雪を見せてあげようと、ビビを外に連れ出しました。ビビは雪の上に降り立ち、2、3歩歩いて一瞬間を間を置き、「パタン」と真横に倒れました。

それを見た彼氏は動転し、すぐビビを家の中に戻して介抱したのですが、ビビの容態は回復せず、そのまま数日後に亡くなってしまいました。

当時、バンクーバーに住んでいた彼氏の友達はそれを聞き、「じゃあ、亡き骸を埋葬しよう」とスタンレーパークまで車を走らせ、目印の木の根元にビビの亡き骸を埋めました。しかし、彼氏はその場所を忘れてしまい、長い間(11年間)、ビビのお墓参りをすることができませんでした。その場所を覚えている友達が、今回、バンクーバーに遊びに来てくれたため、今日やっと、11年ぶりにお墓参りをすることができました。

「掘り返してみようか?」
「いや、もう11年も前だから、骨も残ってないと思うよ」

彼氏と友達はそんな会話をしながら、11年前のことを少し思い出しているようでした。


CONVERSATION

0 comments:

Post a Comment

Back
to top