台湾人の元LEAPクラスメートが、家に遊びに来ました。
彼女は、私が国籍違いカップルで仲良くやっていることにすごく興味があり、「文化や考え方、物事の捉え方の違いでケンカになったりしない?」「流行の歌や映画やドラマの話を共有できないのって辛くない?」と、どんどん質問をしてきました。
その時、彼女に答えたのですが、うちは、国籍違いカップルのわりにはあまり文化の違いを感じることがありません。
というのは、彼氏の母方の両親(祖父母)は、二人が日本に留学していた時に出会い、結婚し、子供たちを生んで少し住んでから台湾に戻った家庭で、日本と強い繋がりがあり、その影響でウチの彼氏も日本文化にとても理解があるからです。
そして、彼氏自身も、彼が4歳くらいの時、一時期日本に住んでました。伯母さんが日本人と結婚して住んでいたため、そこにお世話になってたようです。その時、その家にあった童話本を好んで読み、定番の「ももたろう」「金太郎」「浦島太郎」「さるかに合戦」「鶴の恩返し」「かぐや姫」などのストーリーをしっかり覚え、今でもたまに、「日本の童話にこういう話があるよね?」と聞いてきます。(当時は日本語を読んだり話したりできていたそうですが、今ではすっかり忘れてしまって読むことができません。しかし、ある程度聞いて理解することはできるようです)
その後、日本の伯母さんの家を離れて台湾に帰った後、今度は台湾で日本の漫画(中国語翻訳版)専門の本屋を経営してた伯父さんの店に入り浸ってその本屋にあった本を読破(←本人談)したり、台湾で放映されていた日本のアニメを見たりし、シンガポール・カナダに移住してからは、家に引きこもって日本からゲームのソフト(日本版)を取り寄せてプレイしたり、インターネットでダウンロードした日本のバラエティ番組やドラマを見ていたそうです。
だから、私と出会ったときには日本人の私よりも日本文化を理解していて、私が「ワンピース見たことない」と言ったら、「オーマイガッ!日本に居たらタダで毎週見られるものを、一度も見たことないなんて!この非国民!!」と嘆き罵られ、日本人であることにあぐらをかいてた罰として(?)、ワンピースを第一話から全て見させられました(今も継続中)。JOJO、北斗の拳、ドラゴンボール、スラムダンク、ベルセルク、ナルト、エヴァンゲリオンも見させられそうになったのですが、そこまでしてたら他の事をする時間がなくなってしまうので、なんとか理由を付けて回避しています。(私はそんなに暇じゃない)
だから、文化的には全く問題ないです。むしろ、私があまり漫画を読んだりTVを見たりしない人なので、彼氏の方が私よりもそっち系の日本の文化に詳しいくらいです。
もうひとつの「考え方、物事の捉え方の違い」は、中華圏の人は日本人に比べたら時間にルーズなところがあるけど、それはもう慣れてしまったし、それ以外は特に“国籍の違いによる考え方の違い”は感じません。
でも、“オタクと一般人による考え方の違い”は、常日頃感じています。
「生身の人間キライ」「コンピュータ触らないと死ぬ」「週末は家に引きこもってレベルアップしたい」「コレクションの量が僕の人間価値だ」など、理解できない意見が、もう、山ほどあります。気に入らないことがあると「かめはめ波」を出そうとしたり、何か成し遂げた時にドラクエ(もしくはFF)のレベルアップ時のサウンドエフェクトを口ずさんだり、十八番の鼻歌がエヴァンゲリオンのOPだったり(それも歌詞は日本語)と、言動が何もかも怪しいです。
彼氏のこれらの言動は、決して“台湾人”だからというものではなく、故に「オタクだから」です。だからと言って、「オタクだから仕方ないかー・・・」と諦めることはなく、むしろ「キモイけど、希少動物みたいで面白い」と思って接しています。
反対に、私が台湾の文化を理解できているのかどうかというと、実はあんまり分かっていないです。知ってることといえば、バブルティーぐらい。二人の関係は、バランスが大切。彼の日本理解レベルまでは無理だとしても(日本人でも無理!)、私なりに少しずつ台湾文化を知るようにしていきたいと思います。
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