ひきこもり

中日新聞日曜版「世界と日本 大図鑑シリーズ」が大好きです。毎週とても面白いです。“学校の教材に役立つ大図鑑”という副題がニクいです。そんな副題付けられちゃ、見逃せません。

さて、今日の日曜版の特集は「ひきこもり」でした。記事の中で「周囲にひきこもりの人がいるか」というアンケートに「いる」と答えている人が29.2%いました。

実は、私もその29.2%のひとりです。私のいとこがひきこもっています。彼はすでに40過ぎで、ひきこもって15年近くになります。

最後にいとこを見たのは5年前、バンクーバーから日本に帰り、伯母さんにカナダのおみやげを渡しに行った時です。駐車場から玄関に向かって歩いていく途中、建物の角の部屋に強い西日が当たってレースのカーテン越しに部屋の中が丸見えになっていたのでふと見たら、そこに無表情で私を見つめるいとこが立っていました。多分、そこがいとこの部屋で、彼はカーテンを閉じているので部屋の中が見えていないと思っていたのではないでしょうか。

カーテン越しに見たいとこは、すでに“おじさん”という風貌でした。それ以前に彼を見たのは15年くらい前だったので、私の中で“青年”だったいとこが、いきなり年を取って現れたようで、かなりビックリしました。

ひきこもりは、大方その家族に問題があると言われています。そのいとこの家庭も問題を抱えています。でも、一番辛いのは、多分本人。すごく苦しんでるんじゃないかな。

思い切って外へ連れ出し、そのまま飛行機に乗せてインドに連れて行き、インド人とビールを飲んで大いに語らい合わせてやりたいです。そうすれば、大抵の悩みやこだわりは吹っ飛ぶのに(どんなに深刻な問題でも、キャツラにかかれば「毎日メシが食べれて屋根の下で眠れる?十分幸せじゃん、悩むことなんてあるのかよ」と怒られる)。

そしてもう一度、自分の足で歩き出す決心をしてほしいのですが・・・。

何もキッカケがなければ、あと5年、10年、それ以上、社会から隔離されたあの部屋でずっと過ごすことになるのでしょうか・・・

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