Yahooオークションにゲーム開発用のPS3が30万円で出品され、話題になっているようです。
写真を見たところ、彼氏の会社にゴロゴロ転がっているPS3と同じなので本物のようですが、US$990が30万円というのはちょっと高いかな?と思いました。
開発用PS3は2種類あり、ひとつはUS$990、もうひとつはUS$10,000です。写真の手前がUS$990モデル、後方がUS$10,000モデルです。ソニーとデベロッパー契約を結ぶとこの開発用PS3を購入することができます(もちろん転売禁止)。
US$990モデルとUS$10,000モデルの違いは、US$10,000モデルはデバックが早いのとブルーレイが焼けることです。US$10,000モデルは値段が高いので、オフィスに2台しかありません。チーフプログラマーがUS$10,000モデルを使い、他の人たちはUS$990モデルを使っています。
このゲーム開発用PS3をコンピュータに繋げばすぐゲーム開発できる、というわけではありません。
ゲーム開発をできるようにするには、まず、オフィスにあるコンピュータのひとつに、ソニーとデベロッパー契約を結ぶともらえる“ソニーのゲーム開発ホストに接続するUSBハードウェア”を付け、そのコンピュータを“ライセンスサーバー”とします。そして、ライセンスサーバーのIPをソニーに登録します。
実際ゲーム開発を行う各自のコンピュータには、まず、ソニーから配布されたDeveloper Softwareをインストールし、ゲーム開発用PS3をコンピュータに繋ぎ、そしてそのコンピュータをライセンスサーバーに繋ぎます。ソニーのゲーム開発ホストは、IPが登録されたライセンスサーバーに繋がったコンピュータのみ、Developer Softwareを使うことができるようにしています。
なので、Yahooオークションに出品されたゲーム開発用PS3を買っても、IPが登録されたライセンスサーバーがなければゲームを作ることができません。むしろ、ゲーム開発用PS3は、正規版のディスクゲームで遊ぶことはできるけど、ソニーストアに接続することができないため、ゲームをダウンロードで買ったり、お試し版を無料でダウンロードしたりすることができないため、損してしまうと思います。
ちなみに、デバッギングステーションを購入したいという人はコピーゲームをプレイするのが目的という人もいると思いますが、ゲームのコピーディスクを作るとしても、DVD(4.7G)は容量が小さすぎてPS3のゲームデータは入りきらないし、ブルーレイの完全コピーを作っても、動作するかどうかは分かりません(試したことがありません)。また、ゲームデータを直接ハードディスクに入れても、ゲームをプレイするにはデベロッパーのみに配布されるあるソフトが必要なため、残念ながら不可能です。
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