ISSBC Welcome Centre
ISSBCのWelcome Centreオープンに伴い、現在通っているLINC(旧ELSA)プログラムの全クラスが、Welcome Centreに移転しました。
Welcome Centreは、カナダに来た難民や新移民をサポートするための施設です。土地をバンクーバー市から無償で提供され、建設費は寄付で賄われました。6階建ての建物が2棟繋がった構造で、1~3、6階にオフィス、クリニック、ミーティングルーム、そしてLINCクラスとその生徒のデイケアがあり、4、5階が難民の居住フロアとなります。
このWelcome Centreは、シリアの内戦が始まる前(2012年1月)に計画されたものです。数年かけて寄付金を集め、建設を進めてきました。シリア難民が続々とカナダに到着しているこの時期に完成することができたのは、とてもいいタイミングだったと思います。
とは言っても、LINCクラスは始まっていますが、難民の居住フロアはまだ工事の真っ最中です(授業中、ドリルの音がとてもうるさいです)。居住フロアの工事が終わったら、順次、バンクーバーに到着しているシリア難民たちを受け入れていくのだそうです。
このWelcome Centreには2種類のプリスクールがあります。ひとつは以前の校舎で、LINCを受講している生徒の子供を受け入れていたデイケアが、新しい環境で免許を取ってプリスクールとなったもの、もうひとつは、難民の子供たちを受け入れる新しいプリスクールです。この2つのプリスクールは、中庭のプレイエリアを共有するので、うちの娘もいつか難民の子供たちと一緒に遊ぶことになるのかな。
数週間前、このWelcome Centreのことを知り合いのカナダ人に話したら、「難民の中にテロリストが紛れ込んでいるかもしれないし、カナダ国民の金銭的負担ってかなりの額だよね」という反応をされました。とてもリベラルな人だったので、ちょっと意外でした。
彼の言い分も分からなくはないです。でも、カナダは地理的に距離があり、ヨーロッパ各国に比べたら、まだシリア難民を受け入れる余地があると思います。
このWelcome Centreで、難民たちが「安全」と「安定」を得られますように。
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