あと一週間

とうとう、日本滞在が残り一週間となりました。

20項目ぐらいあったTo doリスト(年金、運転免許の更新、クレジットカード&銀行の個人情報変更、高校の卒業証明書、実家の部屋の片付け、歯医者、美容院、友人とお茶、買い物など)もほぼ全て消化し、この週末はパッキングして、週明けにはカナダへ荷物発送、火曜に東京へ移動、木曜に成田からバンクーバーへ発ちます。

今は、To doリストに漏れが無いか確認中。
途中で急遽予定を変更して、項目を追加したり削除したりしたところもあるので、絶対何か忘れてそうです。ちょっと不安です。

日本に帰ってきてすぐに新しいカメラを買い、帰国中は日本の写真をいっぱい撮ろうと思っていたのですが、震災があり、そんな気分になれなくなってしまいました。彼氏は「今、写真を撮っておかないと、あとで後悔するよ。僕も写真見たいから、いっぱい撮りなよ」と言うけれど、やっぱりそんな気分になれません。国内旅行もひとつキャンセルしました。理由は、「楽しめない」と思ったからです。

3月11日の地震の後、TVは24時間放送になり、常に画面の右下に日本地図と地震情報・津波警報が表示され、下には死亡者・行方不明者数、災害地の様子と原発のニューステロップが流れ続けました。

地震の国に生まれ、地震に慣れてたはずなのに、
頻繁に起こる余震に、本気で恐怖を感じました。

三陸ののどかな海岸沿いの町々は何もかも一瞬にして濁流にのまれ、数日後には、海外のニュースサイトに被災地の海岸に瓦礫と一緒に浮かぶ多くの死体の写真が載りました。

近所を歩いていそうな、見慣れたニッポンのおじいちゃん、おばあちゃんの変わり果てた姿になっていました。涙が出ました。

被災地の道路が開通してから、19年来付き合いのあるNGOが、被災地の避難所にトラックを出して避難生活に必要な物資を届けることになったため、少しでも助けになるようにと自分にできるだけの金額を寄付しました。

そうこうしているうちに、TVは少しずつ通常の番組を流すようになりました。
私の地元はのどかなもので、物資の買い占めなど無く、日常に戻ってきています。

でも、被災地の復興はこれから。
そのために、日本の国全体が経済的負担を負うことになると思います。
原発の問題も収束しておらず、これから国内のエネルギーに対する考え方も変わってくることになるでしょう。

4年ぶりの帰国で、思いがけず震災が起こり、決して楽しいだけの帰国ではなくなってしまったけど、それでも、このタイミングで帰ってきてよかったと思っています。

ただひとつ、どこに行っても何をしても、ずっと何か物足りない気分でした。
それは多分、彼氏が一緒じゃなかったからかな。
次回、帰国する際は、彼氏も連れてきたいと思います。

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