日本国籍と年金記録

昨日、年金機構に電話した時、一緒に聞くつもりがすっかり忘れていました。

それは、「日本国籍を失うと、日本の年金記録も失うのか、それとも保持できるのか」という質問です。

今のところ、私の彼氏は条件を満たしたらすぐにでも市民権(カナダ国籍)を取得するつもりなのですが、私は当分、日本の国籍をキープしつつ、カナダの永住権を更新していこうと思っています。

しかしいつか、カナダの投票権がほしくなったり、PRカードを更新するのが面倒くさくなったりしたら、私もカナダの国籍を取得するかもしれません。

もしその時点で日本政府がまだ二重国籍を認めていなかったら、私は日本の国籍を失うことになります。

以前、誰かから、「日本国籍を失うと、日本の年金記録も失う」と聞きました。でも、それは誰が言ったのか思い出せないし、真偽も定かではないので、今日、日本年金機構に電話して聞いてみました。

回答は、「日本国籍を失っても、日本の年金記録は保持される(年金を受け取る権利は保持される)」でした。

日本政府は元々、日本に1年以上滞在する外国人に国民健康保険(=国民年金)の加入を義務付けています。その“外国籍”の人の年金記録は、「社会保障協定(年金加入期間を移し合うことを可能にした協定)」に基づき、いつ協定加入国から年金記録の照会要請があっても大丈夫なように、ずっと保持されます。日本人でも外国人でも、一度年金を納入したら(基礎年金番号を取得したら)、その記録はずっと保持されるというわけです。

「加入時点で外国籍の(日本国籍を持っていない)人の記録さえ保持し続けるのだから、日本人が日本国籍を失ったくらいで加入記録は削除されませんよ。大丈夫ですよ、安心してください」と言われました。

ちなみに、今、私は日本の年金加入期間が8年なのですが、カナダの年金加入期間が17年(日本とカナダが合計25年)になった時点で、日本の年金を受け取れるようになります。しかし、日本の年金は納付額から算出されるため、支給額はすっごく少なくなります。カナダは年金は納入しなくてよく、加入期間(永住権もしくは市民権を持ってカナダに住んでいる期間)で年金支給額が決まるので、多分、将来は(制度が変わらない限り)カナダ政府から年金をもらうことになると思います。(日加社会保障協定について詳しくはこちらのエントリをご確認ください)

30年後、いったい私はどの国に住んでいるのでしょうか。年金については、30年後にもう一度考えることにします。

(もしかしたら、30年後にこのエントリを自分で読み返しているかも。Hello、65歳のmay婆ちゃん!)

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