世界各国のいろいろな結婚のカタチ

ESLの授業で世界各地の珍しい結婚制度についてのコラムを題材にしたことがあったのですが、それがとっても面白かったため、ここで紹介したいと思います。

●一昔前の中国
家の若者が結婚する年頃になったら、家の長老が仲介人(Match Maker)に紹介を依頼し、条件に合う婿または嫁を探し出してもらう。若者自身で相手を決めることはできず、本人達が相手を好きになるかどうかは問題ではない。相手の地位・経済力・生殖力によって“家”の名を後世残すことができるかどうかが重要視される。

●北アメリカ原住民ホピ族
両親は息子が13歳になった時点で彼に一人暮らし用の住まいを与え、息子は夜一人で外を自由に歩き回ることができるようになる。気になる女の子の部屋を夜の間に数回訪れ、女の子が妊娠した時点で女の子側が自分の元に訪れていた数人の男の子の中から一番お気に入りの少年と結婚する。

●南ドイツのバーバリアン
結婚前の若い女性は、夜ベッドルームの窓を開けておき、(特定の)男性が部屋を訪問できるようにする。女性が妊娠した時点で、男性が女性にプロポーズをする。女性が妊娠しなければ、男性は他の女性の元へ通うことになる。

●オネイダ・コミュニティ
オネイダ・コミュニティは、1831年にアメリカNY州で興された新興宗教。コミュニティのリーダーJohn Noyesが“グループ婚”を提案し、既婚カップルはコミュニティ内で頻繁にパートナーを変えることができた。また、コミュニティ内で生まれた子供はコミュニティ全体に属すことになる。しかし、John Noyesが死んだ1676年以後、コミュニティは自然消滅。

●初期モルモン教
初代モルモン教教祖Joseph Smithが“一夫多妻”を提案。女性は妊娠可能となったらすぐ結婚し、生涯のうちになるべく多くの子供を生むことが最大の義務とされていた。1854年には、Joseph Smith自身が一週間の間に9人の父親となったこともある。(注 現在のモルモン教は、一夫一妻制を支持しています)

いろいろな結婚制度がありますね~。ホピ族は「夜中のdoing something」だけで結婚を決めていいのかい?という気もしますが。

このコラムを読んだ後、クラスの中で「自分の国の結婚制度と比べてみよう」となったのですが、私が「第二次世界大戦前までは、日本も中国みたいに結婚相手を自分で決めることができませんでした。うちの母方のじいちゃんばあちゃんは、親同士の話合いだけで結婚を決めたため、結婚式当日の朝まで本人達は相手の顔も知りませんでした」と言ったら、先生にかなりビックリされました(ホントだよ~)。

おじいちゃんは5年くらい前に死んでしまったけど、いつもおばあちゃんと一緒に縁側でひなたぼっこしていた印象があります。とても仲がいい夫婦でした。その二人の娘である母は、「出会いのカタチはどんなものであっても、結果的に相性良ければそれも縁だ」とよく言います。

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