Homefront Learningのレッスンについて
VCCのHomefront Learning(無料の英語家庭教師派遣プログラム)を始めて半年経ちました。
私の先生はロシア系カナダ人で、年齢は60歳くらい、現在、政府関係でパートタイムの仕事をしています。仕事をしながらSFUでLinguistics(言語学)の博士号コースを取っていて(だから仕事がパートタイム)、プラス、毎週末、個人指導を受けながら絵画の勉強をして、(趣味の)オーケストラのメンバーで楽器(ホルン)を吹いて、Homefront Learningで家庭教師をしているという、とても活動的な人です。
時間は毎週土曜の朝9時~11時の2時間です。以前、私がダウンタウンに住んでいた頃、先生は私の家から歩いて5分のところに住んでいて「散歩がてらレッスンしに行く」という距離だったのですが、私が新居に引っ越すことになり、先生は私の家に来るのにバスに乗らなくてはいけなくなりました。そんな負担をかけさせられないから、「VCCのコーディネーターに連絡して、新居の近くで先生を探し直した方がいいですか?」と聞いたら、「いやいや、君の新居はダウンタウンからそう遠くないから大丈夫だよ。新居までレッスンしに行くよ」と言ってくれ、引っ越し後も同じ先生でレッスンを続けてもらっています。
レッスンの内容ですが、先生と生徒で話し合って内容を決めます。私の場合は、毎週、以下の宿題が出されます。
・英作文(「映画(or ドキュメンタリー)の要約」もしくは「内容自由のミニエッセイ」を、週ごとに交互)
・英語の文法書、マーフィーのEnglish Grammar in Useを2ユニット
英作文はレッスンの前日までに先生にメールで送ります。先生はそれを添削して解説を付けたものをレッスンに持ってきて、それを二人で一緒に確認します。英作文の中に文法の間違いがあったら、正しい文法を解説してもらい、その場で(口語で)例文をいくつか作って正しい用法を頭に叩き込みます。
次に、英語の文法書で宿題で、間違えたところで解説が必要な場合はそこを詳しく解説してもらいます。先生は言語学の勉強しているだけあって、英語の文法&表現の説明がとても分かりやすいです。
最後に、(時間が余ったら)添削後の英作文を音読し、発音を矯正してもらいます。これが意外と役に立ってて、思い込みで間違って発音している単語を指摘してもらったり、よりカナダ人っぽい(北米っぽい)英語の発音をするためのコツを教えてもらっています。また先生は、私が(日本人的に)苦手な発音を集めた文章を作るのが好きで(「She sells sea shells at the sea shore」とか)、それを何度も復唱して練習しています。
2時間でこれだけの内容で少ないように感じるかもしれませんが、実は一番時間を割いているのが、“雑談”です。大抵、私の英作文の内容に関連した雑談なのですが、先生は私がヨーロッパの歴史のこととかキリスト教と政治について深いところまで質問してもちゃんと詳しく答えてくれます。とても博学多識な人です。
私の友人で、同じくHomefront Learningで家庭教師を派遣してもらっている人がいるのですが、彼女の先生はブリティッシュ訛りが強く、教え方もあまりうまくなく、「先生、替えてもらいたい」と言っていました。このプログラムの先生は無報酬のボランティアで英語を教えているため、先生によって当たりハズレがあるようです。
私の先生は断然「当たり」の先生で、Homefront Learningのおかげですごく英語が上達したと思っています。バンクーバー市、もしくはバーナビー市に住む、カナダ市民 or 移民で、現在、子育て中で学校に通えない方はぜひこのプログラムを利用することをお勧めします。
(2014年12月追記: このHomefront Learningプログラムは、先月末をもって終了しました)
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