信じ過ぎることは、エゴイスティックなこと

その昔、地球は宇宙の中心であり、太陽や星たちが地球を中心に公転していると考えられていました。

それに意義を唱え、地動説(地球自身が動いている)を発表したガリレオは、裁判にかけられ、終身刑を言い渡され、その後、生涯軟禁されることとなりました。

ガリレオが有罪となってしまったのは、当時の人々が“地球は宇宙の中心”だと信じたかったから。もしガリレオの地動説が本当であれば、聖書が間違っていることとなり、そうなると神の威厳が保てない、だから、地動説を検証せず、裁判までして真っ向から地動説を否定したのだと思います。

そして、それは結果的に、「地球自身が動いている」という事実から目をそらすことになりました。

これはほんの例えの話で、何事も、“信じ過ぎる”のは、とても危険なことだと思うのです。なぜなら、信じ過ぎて、見たいものだけを見て、信じたいものだけを信じ、そして、現実が見えなくなってしまうからです。

人によっては、現実を見たくないために、自分自身で自分の信じたいものだけを頭の中で何度も繰り返し考え、自分の信じたいもの以外(=現実)を寄せ付けないようにしている人もいます。

でもそれは、結局、自分のためになっていまえsん。いつも現実は、厳しく過酷。でも、それは仕方のないこと。世の中、全て自分の思うようにはなっていないから。

だから、「こうであってほしい」という希望は持っても、それを信じ切らず、自分の視点だけでなく、まわりを見て、事実は何なのかを突き止め、それに向き合っていかなくては、と思います。

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