斜頭症(Plagiocephaly)






2月に生まれたうちの次女は、生まれながら頭の形が歪んでます。斜頭症(Plagiocephaly)です。

娘が生まれた時、初めて彼女を見た時、「ん?頭が丸くない」と気付きました。その後、授乳中に娘の頭を上から見てみても、右のおっぱいをあげている時と左のおっぱいをあげている時と明らかに頭の形の見え方が違います。

髪が多いので他の人に気付かれにくいですが、シャワーで髪が濡れると頭の形が良く分かります。右後頭部が平らで、右前頭部(右側のおでこ)が膨らんでいるのです。パートナーにそのことを言っても「気のせいだよ。丸いって」と取り合ってくれません。ネットで調べると「赤ちゃんの頭は柔らかくて凸凹しているのが普通」「成長するにつれて自然と丸くなる」「寝返りを打つようになると丸くなる」と、「対処しなくていい」という意見が大半です。

「そんなものかな」と思いつつ、これ以上歪んでほしくないので、「赤ちゃんは、向き癖があると形が歪んだまま頭蓋骨が固まってしまう」という情報を元に、寝ている時やストローラーの中にいる時はドーナツ枕を使ってなるべく前を向かせ、どうにかそれ以上頭が歪まないよう気を付けてきました。

BC Children's HospitalのPlagiocephaly Clinic

先月末、娘の生後4ヶ月検診で、ファミリードクターに頭の形について相談しました。ドクターも最初は「成長するにつれて自然と丸くなる」と言ったものの、「もし積極的に治していきたいなら、BC Children's HospitalのPhysiotherapyに紹介しようか?」と聞いてくれました。ぜひお願いしました。

それから3週間後、BC Children's HospitalのPhysiotherapyの中にある「Plagiocephaly Clinic」の初診に行きました。ドクターは娘の頭を木製のキャリパーで右前頭部から左後頭部、左前頭部から右後頭部の長さ(上から見て頭の右斜め直径と左斜め直径)を測り、次に娘を正面を向かせて縦抱きし、右に倒したり左に倒したりしました。

診察結果は、キャリパーでの計測で頭の左右の斜め直径が8mm違うことが分かりました。でも、このぐらいの差異に治療は必要ないということでした。そして縦抱きで左右に倒すと、右では頭が持ち上がるが、左では頭が持ち上げられないので、右の首の腱が硬直している(筋性斜頸(Torticollis))ということも分かりました。

原因は、娘がお腹の中にいた時、右後頭部に胎盤、もしくはへその緒の束などの障害物があり、それでも体の位置を変えなかったため、障害物が当たった部分が膨らまずに頭が育ってしまったのではないか、ということでした。また、障害物のために首を動かすことができなかったため、それが筋性斜頸の原因になったのではないかというとでした。

最後に、外出時はストローラーに寝かせるより抱っこ紐に入れて首を立たせること、家では床に寝かせるよりバンボに座らせて首を立たせること、タミータイムをもっと長くやるようにと言われました。そして、筋性斜頸の治療のため今後の通院は3週間ごととなりました。

斜頭症と筋性斜頸の説明はとても役に立ったものの、木製のキャリパーでの計測があまりにも衝撃的で(今時そんなアナログ?3Dスキャナーはないの?)、なおかつ「斜頭症の治療は必要ない」と言われたのが納得できなかったので、セカンドオピニオンとして娘の頭をプライベートクリニックでも診察してもらうことにしました。

Pediatric Headshape Clinic

ネットで調べたところ、家から少し遠いのですが、New WestminsterにPediatric Headshape Clinicという乳児の頭の形専門のプライベートクリニックがあることが分かりました。クリニック独自の3Dプリンターで製作する矯正ヘルメット(※参照1)があり、ネットで調べてみると(※参照2)とても評判がよかったので、行ってみることにしました。

Headshape Clinicでは、まず3Dスキャナーで頭を計測しました。BC Children's Hospitalでは8mmと言われていた左右の斜め直径の差異は、実際は13mmでした。また新たに、顔の右半分全体が前に出ていて、右耳も左より前に出ていることが分かりました。

そうなった原因については、BC Children's Hospitalと全く同じことを言われました。ただ、CVAI(Cranial Vault Asymmetry Index・頭蓋冠非対称指数)が6.25を越えれば深刻とされているところ娘は9.2もあるため、ぜひ治療をした方がいいと言われました。

しかし、問題は費用です。ヘルメットの金額は$2,850。躊躇なく簡単に出せる金額ではないです。

ヘルメットの費用(BC Fair Pharmacare + Extended Medical Insurance)

クリニック側はヘルメットの金銭的負担についてとても理解があり、すぐにBC Fair Pharmacareを紹介してくれました。

BC Fair Pharmacareとは、病気の子供がいる家庭に世帯収入に応じて薬や医療用品にかかる費用の一部(もしくは全額)を支援するプログラムです。このプログラムは、MSPを持っていたら受けることができます。

Headshape Clinicの矯正ヘルメットはBC Fair Pharmacareでカバー対象と認定されており、なおかつ、

・(斜頭症レベルを示す数値の)CVAIが6.25以上
・(短頭症レベルを示す数値の)CRが95%以上
・治療開始が生後5ヶ月から1年まで

であれば申し込むことできます。(娘はCVAIが9.2で、現在生後5ヶ月なので申し込むことができます)

また、うちのパートナーの会社でプライベートの保険会社のExtended Medical Insuranceの家族プランに入っており、矯正ヘルメットは「orthopedic brace」としてBC Fair Pharmacareの補助を引いた残りの金額が保険でカバーされることが分かりました。

Doctor's LetterをもらいにWalk-in Clinicへ

クリニックでは、ひとまず「矯正ヘルメットでの治療を始める」と伝え、今日の診察は終わりました。次の予約までに私が行わなければいけないことは、BC Fair Pharmacareとプライベートの保険会社へ保険金請求する際に「頭の形が歪んでいて治療が必要」と明記したDoctor's Letter(Note)が必要なので、ファミリードクターもしくはWalk-in Clinicのドクターに会ってDoctor's Letter(Note)をもらうことと、BC Fair Pharmacareの申請をするように言われました。特にBC Fair Pharmacareはプロセスに2週間くらいかかるので、なるべく早く、できれば今日明日中に行うよう言われました。

ファミリードクターは一番早い予約で2週間後で待ってられないので、明日にでもWalk-in Clinicへ行ってDoctor's Letterをもらってこようと思います。BC Fair Pharmacareの申し込みは、今夜中に済ませます。

次の診察は、BC Fair Pharmacareが使えるようになった時点で、ヘルメットを注文するため再度3Dスキャンを行うとのことでした。

注意事項

このエントリの情報は、2019年8月現在のものです。将来、矯正ヘルメットの金額や保険プログラムなどの内容が変更されるおそれがあります。

参照リンク

Pediatric Headshape Clinic(3Dプリンターで製作する矯正ヘルメットを使用するクリニック)

(※参照1)

3D-printed baby helmets changing lives(3Dプリンターで製作する矯正ヘルメットの専門記事)

A Sleeping & Supine Approach to the Management of Infant Headshape Asymmetry: Made Possible by 3D Printing(リンク先はPDF。3Dプリンターで製作した矯正ヘルメットの治療結果報告)

(※参照2)

・カナダ国内の斜頭症治療について調べるなら、BabyCenter.caがお勧めです。「Plagiocephaly」で検索するとたくさんトピックが出てきます。治療の体験談や、ヘルメットの費用を州の財政支援プログラムやプライベートの健康保険でどのようにまかなうか熱い議論が交わされています。

・SNSでの情報収集は、facebookのグループ「Torticollis & Plagiocephaly support group」と「Plagiocephaly and Torticollis Support for babies in Cranial Helmets」がお勧めです。ほぼ毎日、グループメンバーによるヘルメット治療の経過報告がアップデートされています(2つともClosed Groupなのでメンバーにならないと内容を読むことができませんが、メンバー申請はすぐ通ります)。

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