Thank You Cards
今月は卒業式が目白押しです。公立学校の幼児クラスのStrongStart、2年間通ったJECの幼稚園科、去年の9月から通い始めたコミュニティセンターのプリスクール、この3つの卒業式を控えています。
今日は、JECの卒園式で式が終わった後に先生方に渡す「Thank you cards」を作りました。無地のカードの左半分は娘のメッセージを私が書き、右側は娘が自分で「ありがとう」と「自分の名前」を書くというものです。
JECの幼稚園科では、毎週、ひらがなを書く練習をします。娘はこれまで一度も一人でひらがなを書いたことがなかったのですが、JECのひらがなの練習の成果を見せたくて、「ありがとう」を本人で書かせることにしました。まずはメモ用紙に「ありがとう」を練習させたのですが、どうしても最初の「あ」がうまく書けません。見本を作り、書き順の数字を振り、一緒に練習をしても、やはり「あ」がうまく書けないのです。
そうしているうちに、とうとう娘が泣いてしまいました。「〇〇(娘の名前)ちゃん、“あ”が書けない。カード書けない」と言って泣くのです。「どんなに難しいことでも、練習すればいつか絶対できるようになるよ。“あ”が書けないのは、まだ練習が足りないからだよ」と慰め、もう少し練習させようとしたのですが、娘がペンを持とうとしないので、今日はこれで終わらせて、明日再チャレンジすることにしました。
その時もう、夕食の準備をする時間になっていたので、私はキッチンに向かい、料理を始めました。20分ほど経った頃、娘が「ママ、見て~」とカードを持ってきました。なんと、カードの右側に「ありがと」という文字と「娘の名前」が書いてあるのです。「ママ、〇〇(娘の名前)ちゃん、自分で書いたよ。見本見ながら自分で書いたよ」と言うのです。
さっきまで泣いてたのに、気持ちを奮い起こして一人で再チャレンジしていたとは!「ありがとう」の最後の「う」が抜けていたり(5文字だとバランスが取れないのだそうです)、ひらがなが丸で囲ってあったり、余計な装飾?落書き?が書いてあったりしますが、4枚全て違うデザインで、とてもクリエイティブだと思いました。「見本の通りに書くんだよ」と、まるで「型にはまれ」と教えてしまった自分が恥ずかしい。娘はそれに捕らわれず、自分で枠を超えたのです。
ちなみに、左側のメッセージは娘の言葉そのまま書いたのですが、娘に「どんなメッセージにする?」と聞いたら、「むちゃむちゃだいすき」「むちゃむちゃやさしい」など、やたら「むちゃむちゃ」を連呼するのです。「“むちゃむちゃ”じゃないよ、“むちゃくちゃ(無茶苦茶)”だよ」と指摘すると、「でも、いつもママ、“むちゃむちゃ”って言ってるじゃん」という返事が。
夕食時、パートナーにこのことを話したら、「そうだよ。君、いつも“mucha, mucha”って言ってるよ。“pretty much”って意味だよね?口癖のように言ってるよ」と言うのです。
その後、自分の言葉に意識していたら、「このおひたし、むちゃむちゃ美味しい!」「今日、学校でやったリスニングの宿題がむちゃむちゃ難しくて終わらなかったから、後でやらなきゃ」など、本当に何度も“むちゃむちゃ”を使っていました。
私は、娘の日本語会話の唯一の相手です。私が間違った日本語を使うと、娘は間違った日本語を覚えてしまいます。これからは自分の日本語にもっと気を付けなければ!と思いました。
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