Pelvic Kidney



先日生まれた我が家の次女は、「Pelvic Kidney」を持っています。Pelvic Kidneyとは、(片方もしくは両方の)腎臓の位置が、本来、肺のすぐ下あたりになるところ、妊娠7~8週目頃の胎児の発育異常が原因で、膀胱のすぐ横に位置してしまうことです。私の娘は右の腎臓が膀胱のすぐ横にあります。

最初にそれが発覚したのは、妊娠12週目のウルトラサウンドでした。その時は、技術者が「腎臓がひとつしかない」とパニックになり(技術者はそれを私に知られないようにしていたのですが、彼女が別室にいた同僚を呼び、小声で「Help me. I can't find another kidney」というのを聞いてしまいました)、ウルトラサウンドの後、私はすごく落ち込み、このままこの子を生んでしまっていいものか、と思い詰めるほどでした。

そのすぐ後の産科医の検診で、「そんなに心配しないで。技術者の経験が浅くて、胎児がまだ小さいため腎臓が見つけられなかっただけかもしれないし。妊娠後期にもう一度ウルトラサウンドをして、しっかり検査してみよう」ということになりました。

そして、出産6日前の2月14日。BC Women's Hospitalで再度ウルトラサウンドを受けたところ、無いと思われていた右の腎臓が発見されました。しかし、それはあるべき場所(肺のすぐ下)ではなく、ずっと下の膀胱の横でした。ウルトラサウンドが終わった後、ドクターとの面談があり、その時初めて「あなたの赤ちゃんは、Pelvic Kidneyを持っている」と聞かされました。「Pelvic Kidneyは心配する必要はない。腎臓の位置が違うだけで、ちゃんと機能してるから。ただ、Pelvic Kidneyの原因は発育異常だからまれに他の問題も持っている場合がある。赤ちゃんが生まれたら、もう一度ウルトラサウンドを受けるように」と言われました。

その一か月後(娘が生まれて3週間後)の3月14日、今度はBC Childrens' Hospitalでウルトラサウンドを受けました。この時の技術者は(Childrens' Hospitalに勤めているだけに)とても子供好きで、「なんて可愛い赤ちゃんなの!」「泣き声も可愛いわね!」「しっかりクリアに内臓が見えるわよ!」と褒めまくりでした。しかし、腎臓のこととなると「私から直接説明することはできないから、ドクターとアポイントメントを取って、ドクターから説明を受けてね」と言われました。

そして今日、ドクターから説明を受けるため、BC Childrens' HospitalのRenal General Nephrologyに行きました。

ドクターの説明では、

・Pelvic Kidneyは腎臓の位置が下の方というだけで、腎臓そのものの機能は問題ないことが多い。

・Pelvic Kidneyを持っているほとんどの人は、それに気付かず一生を終える(そのぐらい問題ない)。

・ただ、腎臓と膀胱を繋ぐ尿管が短いため、膀胱の尿が腎臓に逆流しやすい。

・また、Pelvic Kidneyは膀胱炎を起こしやすい。赤ちゃんに熱が出ても風邪っぽくない(咳や鼻水がない)場合は、膀胱炎を疑った方がいい。半年以内に2回膀胱炎を起こしたら、ファミリードクターの診察を受けるように。膀胱炎は抗生物質を飲めばすぐ治る。

・もし、右の腎臓が機能してなくても、通常、一つの膀胱の半分のサイズだけで全身を巡る血のフィルターをこなすことができる。人間は、健康な腎臓がひとつあれば大丈夫。

・女の子だから、将来、妊娠する可能性があるが、Pelvic Kidneyを持った女性が妊娠した場合、腎臓は周辺の他の臓器(腸、直腸、膀胱など)と一緒に背中の方に移動するから問題ない(子宮の邪魔にならない)。

・最後に、人間の身体は不思議なもので、生まれつき腎臓のひとつが機能していない場合、もう片方の腎臓がその分を補うように大きく育つことがある。今後、半年に一度ウルトラサウンドと尿検査を行い、両方の腎臓がどう育っていくかモニターしていく。それを数回行い、腎臓が機能的に問題が無く、ちゃんと育っていることが確認できれば、それ以降赤ちゃんは病院に通う必要はない。

と言われました。

妊娠期間中、自分が高齢であるために発育異常を起こしたのではないかと自分を責めていましたが、今日のドクターの説明で少し安心しました。でも現時点では、まだ100%安心とは言えません。なんとか、無事に腎臓が育っていきますように。

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