Strata Council選出
このアパートに住み始めて3年目になりますが、とうとううちのパートナーが、アパートの管理組合(Strata Council)の理事会メンバーになってしまいました。
理事会メンバーは、毎年年明けに行われる住人全員参加のStrata Meetingで投票によって決められます。Strata Meetingはいつも、夕食の支度で忙しい時間帯(夕方6時~7時)に行われるので、私は参加せずパートナーのみ行ってもらっているのですが、彼はこれまでのMeetingで積極的に発言していたらしく、他の住人に「あの人ならこのアパートをしっかり管理してくれる」と思われ、近所の人に推薦され、見事、理事会に選出されたのです。
アパートの管理組合の理事は、全24世帯の中から毎年6人ほど選ばれます(年によってこれより多かったり少なかったりします)。理事に選ばれるのは、このアパートに長い間住んでいて他の住人についてよく知っている人、アパートの管理活動をボランティアで引き受けられる人、昼間の時間帯に時間の融通が利く人とされています。しかし近年、バンクーバーの不動産価格が上がり、その影響でこのアパートの価格もどんどん上がり、投資目的でアパートを売買する人が増え、住人の入れ替わりが激しくなりました。投資目的でアパートを所有しているオーナーは、そのユニットに住んでいなかったり、建物全体の管理に関心がありません。そのため、管理組合の理事は、価格高騰する前(2000年以前)から住んでいるリタイアした年配の女性が多く、日頃から「若い男性に入ってほしい」と言っていました。それに白羽の矢が立ったのが、うちのパートナーだったのです。
彼が理事会メンバーになってから約1ヶ月ほど経ちますが、これまで知らなかったありとあらゆるアパートの情報が(彼を通して)私の耳に入ってくるようになりました。
例えば、1階で一人暮らししている40代女性について。うちのアパートでは犬を飼うことが禁止されているのですが、彼女は犬を飼っていて、私は犬の散歩から戻ってきた彼女とアパートの入り口で会った際は軽く挨拶をするようにしています。前々から彼女が犬を連れていることが気になってはいたものの、いつも腰が低くニコニコしている彼女に「ここでは犬を飼ってはダメですよ」とは言えませんでした。しかし、まさかその彼女がアパートで一番のトラブルメーカーだったとは思いもしませんでした。
まずは飼い犬について。管理組合は彼女に、これまで何度も犬を飼ってはいけないと伝えているのですが、彼女は「私は精神障害者だ。犬は精神障害者補助犬だから、手放すことはできない」と言うのだそうです。管理組合は「障害者補助犬だったら、登録番号があるはず。それを教えてほしい」と伝えても教えてくれないのだそうです。また彼女は、毎月支払わなくてはいけない管理費をもう半年も滞納していて、管理組合は「管理費を支払わないのなら、裁判所に支払い督促申し立てをする」と警告しているのですが、それを無視しているのだそうです。あと、故意に水漏れを起こして住居に掛けている保険金を得ようとしたり(この件についてはアパート全体に影響が出ているため、また別のエントリに書きたいと思います)、ありとあらゆる問題を起こしているのです。
でも彼女は、賃貸ではなくアパートを所有しているオーナーなので、簡単に出て行ってもらうことができません。問題を解決させるため話し合おうとユニットに行くと、住んでいるのは彼女ではなく“従妹”ということも。オーナーである彼女と“従妹”が入れ替わりで住んでいて、話し合おうにもオーナーである彼女がなかなか捕まらないのだそうです。
他には、しょっちゅう地下の駐車場で水漏れが起こるのは、雨や雪が原因ではなく、この辺りは地下水が大量に流れているためで、地下に溜まった水を頻繁にポンプで外に排水しないといけないということや、telusのケーブルがアパート横の並木に引っかかっているから、telusに連絡してケーブルを外してもらわなくてはいけないなど、大きなことから小さなことまでいろいろ対処していかなければいけません。
平日、自分の仕事をしながら、夜や週末にアパートの理事の仕事もするのは大変だとは思いますが、古株の理事たちがいろいろ助けてくれたり教えてくれるようなので、なんとかやっていけるかな?パートナーよ、これから1年、理事活動頑張ってね!
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