生後一ヶ月



娘が生後一ヶ月となりました。

生まれたときは2,250gと、とても小さかったのですが、この一ヶ月間、3時間毎にミルクを与え続け、今は3,375gとなりました。順調に太っています。お母さんは嬉しいです。

一ヶ月前、娘が生まれたとき、看護婦さんが生まれたばかりの娘を抱かせてくれたのですが、全く重さを感じないくらい軽く、サイズも人間とは思えないくらい小さくてビックリしました。難産の上に生まれてきたわが子は、肌は赤黒く、手足は痩せ過ぎて皮が余ってシワシワ、私の胸の上で力なく震えていて、正直、「この子は大丈夫か?生きていけるのか?」と思いました。

その後、分娩室から病室に移動したのですが、初日は病室が相部屋になり、カーテンの向こうには別の親子が居ました。カーテンの向こうから、しょっちゅう、「おぎゃあ、おぎゃあ」という力強い赤ちゃんの泣き声が聞こえるのですが、私の娘はあまり泣かず、泣いたとしても、「はぁん、はぁん、うふぅー」という弱々しいものでした。そして、数分泣き続けた後は疲れてぐったりしていました。

入院中、そんな娘を病院のドクターや看護婦さんたちはとても心配してくれ、毎日の定期チェックアップで娘の体重が少しでも増えると大喜びし、「とにかくいっぱいミルクを与えて、ブクブクに太らせてね。大きくなるにつれて、体力も付いてくるから!」と励ましてくれました。

娘の成長が感じられるようになったのは、退院して一週間くらい経ったときです。新生児用のオムツのサイズが合うようになってきました(それまではブカブカでした)。顔がぽっちゃりしてきました。お腹に肉が付いてきました。足のシワが、痩せ過ぎの「縦ジワ」からふくよかな「横ジワ」に変わりました。泣き声が力強くなってきました。

そのうち、私の声が認識できるようになってきたのか、泣き出したときに娘に声をかけるとピタリと泣くのを止めたり、私の顔をじっと見つめてくるようになりました。生まれたばかりの頃、まだ娘は誰が世話をしてくれているか認識できていないようでしたが、やっと(ぼんやり)私の存在が分かるようになったようで、嬉しく感じました。3時間に一度の授乳、頻繁に行なわなければいけないオムツ替えの疲れが、一気に吹き飛びました。

親になってまだ一ヶ月。たった一ヶ月でも、娘の成長が見られ、ささやかな幸せを感じることができました。

今後ずっと(多分、生涯)、この子の成長に一喜一憂していくのだと思います。
それはなんて幸せなことなんだと思いました。

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