10年前のメモ

今、せっせと実家の自分の部屋の荷物整理をしています。

今の時点で、ほぼ部屋の半分が空になりました。明日には古本屋に買い取ってもらう本の発送をして、週末には全て終わらせたいところです。(でないと、カナダに戻るまでに音楽CD(350枚ほど)をHDへコピーする作業が終わらせられません)

荷物整理をしていると、たまに感慨深いものが出てきます。
先ほど、私が東京&ワーホリでバンクーバーに暮らしていた頃、地元の友達とやり取りした手紙が出てきました。

その手紙は、1995年~1999年、まだインターネットがそれほど普及していなかった頃だったため、連絡手段は「メール」ではなく「直筆の手紙」でした。プリクラが貼ってあったり、妙なイラストが散りばめられていたり、内容も「彼氏と別れたよ」「ハワイに行ったよ」という報告的な内容もあれば、真剣な人生(進路)相談もありました。

それらの手紙をひとつひとつ読み返し、「そういえばこんなこともあったなぁ」「私は友達に恵まれてるなぁ」と心温まりつつ、でも、これらの手紙をカナダに持っていくことはできないので、細かく破ってキッチリ処分しました(部屋に残しておくと、後々私の家族が見つけるかもしれないからです)。

そして、自分の(苦悩の)メモも発見してしまいました。

A4サイズ半分の、何かの裏紙にびっしり書かれた、紛れもない自分の筆跡のメモです。内容は、「やらなければいけないことがいっぱいあるのにもかかわらず、気持ちだけが焦って、結局、何も手をつけられない」という自己批判から始まり、中盤で「でも、焦る必要はない、急ぐ必要はない、自分の速さで少しずつ進めていけばいいじゃないか」となり、「努力さえ続けていけば、将来、100%理想の自分になれなかったとしても、きっと少しはそれに近づけられていると思う。今は何の進展も感じられないけど、きっといつか報われるから頑張ろう」と締めていました。

このメモを書いたのは、(元彼との状況も書いてあり、そこから推測すると)多分2001年秋頃。今から10年前です。書いた状況を今でもハッキリ覚えていて、どん詰まりで「あああああ」となり、近くにあった裏紙をビッと半分に破って、勢いで書き上げました。当時は、時々このメモを自分で読み返して、状況を打破するモチベーションにしようと思っていたのですが、なぜか行方不明になってしまいました。そして10年経った今日、発見しました。

10年前の私、青いな。若いな。焦ってるな。
今の私なんて、超心穏やか。いい具合で、力が抜けています。

でも、その頃、こうしてもがいたお陰で今があるようなもの。
もしタイムマシーンがあったら、この頃の私に会いに行き、ハグをして、「焦らなくていいよ。その努力は、いつか実るよ」と言ってあげたいです。

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