Take Over高過ぎない?

バンクーバーには、短期滞在外国人(特にアジア系)間のアパートの引継ぎの際に行われる「Take Over」というシステムがあります。

このTake Overとは、前に住んでいた人が買った家具などを次の入居者が買い取るというシステムです。その内容は、家具、家電から、キッチン用品、掃除道具までいろいろです。

短期滞在者にとってこのTake Overは、生活用品をイチから買い揃えなくてもいいため非常に便利なシステムです。しかし、最近部屋探しをして思ったのは、「Take Over値上がりし過ぎ」ということ。

普通に$1000越えは当たり前、一番高いTake Overは$1500でした。私がワーホリで来た1999年の相場は$300-800、2005年の再入国時に見つけたアパートは$400だったのに。なんでそんなに高くなっちゃったのでしょうか?

ウチの彼氏が言うには、「Take Overは値段が高ければ高いほど、内容がダメだ」なのだそうです。その上、「ベッドマットレスが住人の数以上ある」「キッチン用品は汚くてやたら多い」「スプーン、フォーク、箸とカップは不揃いで大量」「シャワーカーテンはカビだらけ」なことが多いのだそう。反面、良心的な$500以下のTake Overは、試用期間が短くてキレイなモノが期待できるのだそうです。

Take Over$1500のアパートに見学に行った時のこと、ワーホリの日本人(♂)の前居者とTake Overについてもめたことがありました。

私 「$1500あったら新品の家具を買い揃えることができるので、Take Overいりません」

前居者 「それは困ります。全部持って出るわけにはいかないし、僕も入居する時$1500支払ったんだから」

私 「入居してから今まで使ってきたんだったら、減価償却分はディスカウントしないんですか?」

前居者 「ゲンカショウキャクって、何ですか?」

私 「使用消耗分の金額を引くことです」

前居者 「そんな考えがあること、知りませんでした」

私 「実際、引き取って転売するとしても、この部屋のモノは$200、300ぐらいにしかならないと思います。$1500は高過ぎます」

前居者 「じゃあ、ひとまず僕に$1500を“借り”というカンジで支払ってください。どうせ短期で出て行きますよね?次の人に$1500払わせれば、プラマイゼロじゃないですか」

私 (絶句・・・)

「次の人に$1500払わせればプラマイゼロ」なんて、まるで「自分は絶対損したくない」「自分は日本に帰ってしまうから、二度と顔を合わせない人には不当な金額を吹っ掛けてもいい」と言っているようなもの。身勝手で呆れてしまいました。

Take Overは、「自分が前居者に支払った金額+新しく買い揃えたモノの金額」ではなく、「中古市場転売金額」が妥当であるはずです。でも、そういう価格設定がされていないから、Take Overの揉め事が多いのだと思います。

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