ブログには書いてなかったのですが、先々月、第2子を妊娠していることが分かりました。 上の娘の時にお世話になったクリニックに今回もお願いすることにし、初診を受け、最初のウルトラサウンドを受け、スクリーニングテストも済まし、すべて順調に進んでいると思っていたのですが、残念なことに、今日、流産してしまいました。 異変に気付いたのは、2日前、St. Paul HospitalでNTウルトラサウンドを受けた時です。ウルトラサウンドの技師が画面をなかなか私に見せてくれず、途中で「他の技師の意見も聞いてみたいから」と言って検査室を出て行ったので、その時はパートナーと「どうしたんだろうね?」「画面に赤ちゃんらしき影は映ってたよ」「でも、前回(上の娘の時)は、すぐに見せてもらえたよね?」「何かあったのかな?」と、のんきな会話をしてました。 数分後、別のウルトラサウンド技師が部屋に入ってきて、再度私のお腹を検査しました。その技師は画面を見ながら難しい顔をし、その顔のまま部屋を出て行きました。15分ほど経ったところで、最初のウルトラサウンドの技師とSt. Paul Hospitalの産婦人科医が部屋に入ってきました。 そこで告げられたのは、「赤ちゃんの心音が確認できない」のと「妊娠周期の割には赤ちゃんが小さ過ぎる」ことから、赤ちゃんは少なくとも数週間前にお腹の中で亡くなっていたという検査結果でした。そして、今後はファミリードクターの指示に従って、流産処置(胎児や胎盤などの子宮内容を除去する処置)をするように言われました。 呆然としながら病院を出て、その日の午後はいつも通りに学校に行きました。授業を受けている間は大丈夫だったのですが、授業を終え、家に戻ったら、段々、じわじわと悲しい気分になり、涙が止まらなくなりました。 夕食を作っている間も、食べている間も、後片付けをしている間も、突然、ふいに涙が出てくるのです。「私が40歳と高齢だから?」「最近忙しくて、体に無理をしたから?」「毎日、睡眠時間が足りないから?」と、赤ちゃんが死んだ原因を探っては自分を責めました。 私がそんな状態だったので、パートナーはずっと私の横にいて手を握ったり背中をさすってくれたり、また、私の代わりにいつも以上に娘の相手をしようとしてくれました。でも、魔の二歳児真っ盛りの娘は事態を全く理解しておらず、「ママ、これ見て!」「ママ、いっしょに遊んで!」「ママ、本読みたい!」「ママ!」「ママ!」「ママ!」と普段と同じように接してきます。でも、娘に振り回されている間は一瞬でも死んでしまったお腹の赤ちゃんのことを忘れることができたので、この時ばかりは、思いがけず、娘のわがままに助けられました。 次の日の朝、BC Women's Hospitalの内にあるEarly Pregnancy Assessment Clinicから、流産処置について話し合うためにクリニックに検診に来てほしいと電話がありました。NTウルトラサウンドの日から茶色の出血が、翌日から鮮血の出血があることを伝えたら、その様子だともうすぐ自然流産(胎児と胎盤の排出)が始まるから、今日にでもクリニックに来るように言われました。しかしその日は、パートナーがすでに会社に出社していて、私も午後から学校があったので、検診は翌日にしてもらいました。 その検診日である今日、朝起きると、お腹に鈍痛がありました。時間が経つにつれて痛みは段々強くなり、家を出掛けるころには陣痛並みに酷くなっていました。痛みに我慢して家を出て、BC Women's Hospitalの正面に着いたところで、いきなり、破水のような出血が起こりました。駐車場を歩いている間も2、3回大きな出血をしました。フラフラになりながらクリニックの受付に着いて、受付の方に10分前から出血が始まっていることを告げ、急いでドクターを呼んでもらいました。その時、突然、出血と一緒に固形の“何か”が出てきました。 クリニックの奥から看護婦さんが走ってきて、私を診察室に案内してくれました。診察室内にある個室のトイレで看護婦さんと一緒に私の生理ナプキンを見てみたら、直径7cmくらいの、濃い血の色をした、ゆるいゼリーの塊のようなものがありました。看護婦さんがそれを見て、「あらこれ胎盤ね。キレイにひと塊で出てきたわね。もしかしたら、これでもう完全流産(Complete miscarriage)できたかもしれないわね」と言いました。 看護婦さんが、診察台を私が座りやすいように調整してくれたので、そこにゆったりと座り、ドクターを待ちました。ドクターを呼びに行った看護婦さんがすぐ診察室に戻ってきて、ドクターは前の患者さんの診察の途中(クリニックには15分前の到着していて、この時まだ予約時間前だったのです)で、まだ時間がかかりそうだから、看護婦さんから今後の流産処置について説明してもらうことになりました。 まず、今朝の大量出血と、それと一緒に胎盤も出てきているから、これでもう流産処置は必要ないかもしれないこと、 後で、子宮の内部ウルトラサウンド(器具を子宮内に入れて行うウルトラサウンド)を行い、残留物があるかどうか検査すること、 残留物があった場合は、以下の3つの方法の中から1つを選んで処置していくこと、 ・Expectant Management 子宮内の残留物が自然に排出されるのを待つこと。様子を見る期間は、3~4週間。その後、子宮の内部ウルトラサウンドをして中がキレイになっているか確認する。約3人に1人の割合で、後にD&Cが必要となる。 ・Medical Management with Misoprostol 自宅で、子宮内にMisoprostolという薬を入れ、子宮内の残留物の排出を促す処置。様子を見る期間は、2~4週間。その後、子宮の内部ウルトラサウンドをして中がキレイになっているか確認する。約6人に1人の割合で、後にD&Cが必要となる。 ・Dilation and Curettage (D&C) 子宮内の残留物を掻き出す手術。残留物を確実に除去にするのに最速で確実な処置方法。所要時間は10~15分ほどの簡単な手術。患者の容体によっては全身麻酔で行われる。1%未満の確立で、子宮にダメージを負うリスクもある。 (あと、「これを読めばもっと理解が深まるから」と、Miscarriages: Information to help you understand(PDFファイル)というハンドブックを手渡されました) 次に、今回の私のような、妊娠12週以前に起こる初期流産は、妊婦の年齢、体質、食生活、行動などが原因で起こる流産ではなく、受精の際に起こった染色体異常により、元々胎児が成長できるほど丈夫な体でなかったために子宮の中で心肺停止してしまったというもので、妊娠全体の25%の割合で起こる、決して珍しいタイプの流産ではないということを教えてくれました。 今は辛いかもしれないけど、まずは自分を大事にして(ゆっくり休んで、美味しいものをいっぱい食べて)、泣きたかったら泣きたいだけいっぱい泣いて、パートナーと一緒に時間をかけてゆっくり気持ちを落ち着かせていくことが大事だと言われました。また、今回の流産は、母体がどんなに気をつけようが努力をしようが避けられないタイプのものだから、自分を責めることはしないように、また、噂好き、もしくはお節介な家族や親戚、友人がいたら、思いっきり距離を置き、そういう人には何も伝える必要はない(心無い人もいるので、不必要に自分が傷つく状況をなるべく避けるように)とも言われました。 そして、診察室の中で空気を読めずはしゃいでいる娘を見て、「あなたはこんなに元気な子供を生んでいるじゃない。大丈夫。また健康な子供を生むことができるわよ。実際、流産した人のほとんどが次の妊娠で健康な子供を生んでいるのよ」と励ましてくれました。流産処置が終わった後、4~8週間以内に次の生理が来るので、それからまた妊娠をトライしてみてはとも言われました(流産を経験した多くの女性は、半年以内に次の子供(健康な子供)を妊娠しているとのことです)。 それでももし、いつまで経っても涙が止まらなかったり、悲しみを乗り越えられないのであれば、いつでもクリニック内のカウンセラーに電話するようにと、電話番号を渡されました。 そう話しているうちに、ドクターが前の患者の診察を終えて、私の診察室に入ってきました。軽く自己紹介をし、まずは子宮の内部ウルトラサウンドをすることになりました。ウルトラサウンドの結果は、私の子宮は残留物が一切残っておらず、今後、何の処置も必要ないとのことでした。今後、2、3週間は軽い出血が続くと思われるので、生理ナプキンを使うことと、今日から3週間後に妊娠判定テストを行って、体のホルモンが妊娠中でない状態(Negative)か、まだ妊娠中の状態(Positive)か確認し、どちらの結果であれ、クリニックに報告するように言われました。(妊娠中でない状態(Negative)になったら治療終了とのことでした) 最後にドクターから、何か質問はないか聞かれたので、実際、私の赤ちゃんは何週間生きていたのか聞いてみました。2日前に行ったNTウルトラサウンドで測った胎児のサイズによると、赤ちゃんは8週4日までは生存していたようです。今、12週3日なので、一ヶ月前にはすでに死んでしまっていたようです。でも、その後もつわりがあって、私自身は赤ちゃんが死んでいたことに全然気づいていなかったということをドクターに話したら、子宮に胎盤がある限り、妊婦の体は妊娠状態を継続させるから、その時期にもつわりがあったのではないかということでした(だから、検診で胎児が死んでいることが分かったら、なるべく早く流産処置を行うようにしているとも言われました)。 昨日は散々泣いたけど、今日、自然流産をし、看護婦さんやドクターと気が済むまで話をしたら、気分が大分落ち着きました。諦めが付いたともいえるかな。 あんなに出血したり胎盤が出たりしたのに、まだお腹が大きいです(2人目なので早くお腹が大きくなってしまったのです)。クラスメートにいろいろ気付かれる前に、お腹周りだけでも肉を落とさないと。エクササイズしなくちゃ。
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読み聞かせと絵本の暗記
読み聞かせと絵本の暗記
By may
数週間前、パートナーの両親が台湾から中国語の絵本を送ってくれました。 これまで娘の本棚は日本語と英語の絵本ばかりで、寝る前の読み聞かせはずっと私一人で行ってきました。でも、パートナーの両親が台湾から中国語の絵本を送ってきてくれたおかげで本棚に中国語の絵本が入り、それからはパートナーも中国語の絵本を読み聞かせしてくれるようになりました。 読み聞かせする本は、その都度、娘に選ばせてます。本は毎回2冊まで。娘はもっと読みたがるのですが、こちらとしては早く寝てほしいので、2冊までという約束にしています。 最近、大分言葉が分かるようになり、絵本の文章を暗記するようになりました。娘の最近のお気に入りは、日本の絵本作家、工藤ノリコさんの中国語訳本です。 娘は、暗記した文章を披露したいのか、パートナーが読み上げる前に声を出して読み始めます。漢字も注音符号も勉強したことのない2歳児が、父親の読み聞かせから発音を覚え、それがどの文章かどの漢字か見当をつけ、該当部分を指さして読むようになってきているのです。これには、とても驚いています。 子供の言語学習能力はすごいなぁと、毎日驚かせられます。
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色ブーム
色ブーム
By may
最近、娘は、「色」の名前にすごく興味を持っています。 家に居る時も外出している時も、ほぼ10分に一回くらいの頻度で、何かを指差し、 「ママ、これ、ピンク」 「ママ、これ、青」 と色を報告してきます。 最初に覚えた色は「ピンク」。次は「青」。「オレンジ」、「黄色」と続き、最近は「紫」も言えるようになりました(発音は「むらしゃき」ですが)。 また、物を2つ持ってきて、 同じ色の場合は、「これ、いっしょ」 違う色の場合は、「いっしょ、違う」 と比べたりもします。 違う色を持ってくる場合は、明らかに違う色の組み合わせ(「赤と青」、「緑と黄色」)ではなく、微妙に違う色を持ってきます。それは多分、ずい分前に、娘が「ピンクと紫」を「いっしょ」と言ってきたのを、私が「いっしょじゃないよ。こっちはピンクで、こっちは紫。違う色だよ」と教えたことで、娘の中で何かが閃いたらしく(これがきっかけで「紫」という色の名前を覚えたようです)、それから、「緑と薄緑」「白と灰色」「茶色と肌色」という、ちょっとトーンが違った組み合わせ(多分、同じ色か違う色か自分で判断できない色)を持ってくるようになりました。 一度、娘が「濃いピンクと薄いピンク」の違いが理解できないような様子だったので、「これはね、CMYKのマゼンタが、濃いピンクの方は80%くらいで、薄いピンクの方は30%ぐらいかな。濃さの違いは、印刷時の網点の大きさの違いだよ」と説明してたら、近くにいたパートナーに「2歳児にCMYKはちょっと早いと思うよ」と戒められました。 私としては、とても理解しやすい明確な説明だと思ったのだけど、まだ早かったようです。残念。 これまでいろいろなブーム(階段ブーム、数ブームなど)がありましたが、次は何が来るのかな?
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