暴動と街の良心

昨夜、Canucksがスタンレーカップの決勝に負けた後、一部のCanucksファンが暴徒化し、道に駐車していた車に火を付け、店の窓ガラスを次々に割って中に押し入り、商品を略奪するなどして、最終的に機動隊まで出動する大騒ぎになりました。

17年前、1994年にも今回とまったく同じ状況「スタンレーカップの決勝でCanucksが負けた」時にも暴動が起きていたため、ダウンタウンに住んでいる私たちは「(もしCanucksが試合に負けた場合は)外出しないように」と言われていました。

(バーナビーに住んでいる熱烈Canucksファンの友達が、「もしCanucksが勝ったら、ダウンタウンに行くよ。いっしょに喜びを分かち合おうよ!負けたらダウンタウンに行かないからね。だって絶対危ないから!」と言っていました(実際、試合の後にその子から電話がかかってきたのですが、開口一番が、「今、TVつけてみて。ダウンタウンで車が燃えてるよ」でした)

夜のニュースは、Canucksのユニフォームを着た人々が殴りあったり、ホッケーのスティックで次々と店のガラスを割ったり、ガラスが割れたところから中に入って商品を外に放り投げていたり、車をひっくり返して叫んでいる様子を、ライブで中継していました。オリンピックの時の騒動もすごかったですが、今回はそれとは全く種類が違います。暴れている人に悪意があります。怒りに任せて暴れよう、破壊で発散しよう、という悪意が。自分の住む街が、大好きなバンクーバーが暴徒に壊されていく様子をニュースを見ていて、すごく心が沈みました。

それから、一夜明けた今日。

木曜は週一度の出社日で、今日、暴動があった付近を通りかかったのですが、道はすでにきれいに掃除されていました。車が炎上した付近では、Canucksのユニフォームを着た高校生が壁についたススを洗い流していました。Searsでは、市民30人くらいが壁の落書きを消していました。道路のゴミを掃いている人もいました。ガラスを割られた店は、割られた部分をベニヤ板でふさいで、通常営業していました。

街の良心は、その街に住む人々の良心そのもの。
多くの良心的なバンクーバー市民たちが、一生懸命、街を元に戻そうとしていました。



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