申し訳ない

毎週末、彼氏はシンガポールの両親とメッセンジャーのWebcam通してお互い近況報告をするのですが、今日は父方のおばあちゃん(奶奶)がシンガポールの彼氏の家に遊びに来ており、彼女と直接話をする機会がありました。

彼氏が奶奶と話をしている時、奶奶が「mayの顔が見たい」と言うので、私は彼氏の隣に座ってカメラに向かって「Hello」と手を振ったら、

「あらー、あなたはどうやら“いい日本人(good Japanese)”のようね」

と言われました。

なんか“いい日本人(good Japanese)”という言い方が引っ掛かったので、彼氏に「奶奶の“いい日本人”ってどういう意味?」と聞いたら、

奶奶は元々中国の山西省に住んでいたが、第二次世界大戦中に彼女の村に日本軍が攻めてきて、近所の人を捕まえては殺していきました。彼女は日本軍が怖くて怖くて、身一つで命からがら南へ南へと逃げ、最終的に南京国民政府軍の軍人だったおじいちゃんと出会い、一緒に台湾に渡ったのだそうです。

だから「日本人」と聞くと、どうしても“怖い(=悪い)”って思ってしまうらしいです。

でも奶奶は、日本人みんなが悪者とは思わず、日本人の中でも「中国人を殺した軍人」は“悪い日本人(bad Japanese)”、普通の日本人は“いい日本人(good Japanese)”と気持ちを切り替えているらしいです。

それを聞いたら、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

彼氏に、「奶奶に日本人として謝っておいた方がいいかな?」と聞いたら、

「いや、そんなことしなくてもいいよ。それより、“早く子供を作れ。私が死ぬ前に孫の顔見せろ”って言ってるし」

ということでした。。

(また催促。まだ移民も結婚もしていないのに、子供なんて作れないよ!)

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