私の彼氏は台湾人で、アメリカに入国するのにビザが必要です。今日は、彼のアメリカのビジタービザ取得のための面接の付き添いで、バンクーバーのアメリカ領事館に行ってきました。
アメリカ領事館がある1075 W.Penderには、ビルのメイン入り口とは別に“アメリカ領事館専門の入り口”が脇にあり、私たちが到着した時には、すでにたくさんの人が並んでいました。入り口の付近には3人のセキュリティがいて、空港と同じ金属探知機ゲートが設置されていました。そのセキュリティの人に私は「付き添いは外で待っているように」と言われたため、彼氏のバッグと携帯電話を預かって、隣のビル右横の広場にあるベンチに座って彼を待つことにしました。
しばらくして、彼氏が慌てて出てきました。「ビザ申請料のUS$100を忘れたと」のこと。彼が手に持っていたビザ申請書を預かり、銀行に走るところを見送って、広場からセキュリティチェックが続く“アメリカ領事館の入り口”をぼんやり見ていました。
カナダ人は基本的にアメリカ入国にビザが要りません(日本人も要りません)。ビザ待ちで並んでいる人は、中国人と思われるアジア人と、インド・中近東系の肌の浅黒い人が多いという印象です。一部の人はセキュリティのところで門前払いされていました。(後で相方に聞いたら、携帯電話持ち込み禁止を知らずに持ってきてしまった人が門前払いにされていたとのことです)
そうしているうちに彼氏がUS$100を手に戻ってきたので、預かっていたビザ申請書を彼に渡して、引き続きベンチに座ってぼんやり待ちました。今日はすっごく気持ちよく晴れていたけど風が冷たく、ビル風に当たってベンチに座っていると、ちょっと凍えました。もし雨や雪が降ったら、ビザ申請者は寒い中、外で待たなくてはいけません。どうして建物の中でセキュリティチェックしないんだろ?と思いました。
1時間半くらい経ち、彼氏がやっと面接から戻ってきました。お腹がすいていたので、そのままマックに行き、ハンバーガーを食べながら面接の様子を聞きました。
アメリカ領事館専門の入り口のセキュリティゲートを通った後、階段を登って2階に行ったら、そこにも同じセキュリティゲートがあり、入り口と同じ様にセキュリティチェックを受けさせられたらしいです。そこでは、南米系の女性が大きいイヤリングを外され、「何か怪しい液体が入るような構造になっていないか」チェックされていたそうな。なんかすごくセキュリティが厳しいみたいです。
そのゲートを通った後、内部の通路を通って隣のビル(1095 W.Pender)の20階の「アメリカ領事館」に移動したら、そこにもまたセキュリティゲートがあり、3度目のセキュリティチェックを受け、やっと面接会場に辿り着き、ベンチに座って自分の順番を待つことができたそうです。面接官と面接者の後ろに順番待ちのベンチがあり、その間にしきりとか一切ないため、インタビューの内容は聞こうと思えば聞き取れたそうで、彼氏は自分の順番まで他の人のインタビューを聞いていたら、半分くらいの人がインタビューの時点でビザを却下されていたそうです。
例えば、若い中国人の女性(UBCに通う学生)の場合は、
女性 「友達みんながビザ持っていて、私もビザが取れたら一緒にシアトルに買い物に行けるので、ビザください」
面接官 「理由が十分でないので、ビザは出せません」
女性 「え?今回、面接2度目なんですよ?前回の面接で却下理由として言われた書類を今回はちゃんと持ってきたのにダメなんですか?」
面接官 「書類があっても、理由がダメです。ビザが欲しければ、もう一度申請し直してインタビューのアポイントメントを取ってください。Good Luck」
と却下され、メキシカンの若い男性は、
男性 「アメリカに仕事で長期滞在している父親に会いたいので、ビザください」
面接官 「あなた、2週間前にバンクーバーに来たばかりですね?どうしてメキシコで直接ビザを申請しないのですか?このケースでは、ビザは出せません。メキシコに帰り、メキシコのアメリカ大使館でビザを申請してください」
と却下されていたそうです。あと、理由は分からないけど頭にターバンを巻いた中近東系男性3人もビザを却下され(彼らは今回3度目のインタビューだったそうです)、続けて小さな子供をたくさん連れた中国人女性も却下されてたため、彼氏はビビって「うっわー、全然厳しい!何か答えられない質問をされたらどうしよう」と焦ったそうです。
でも、自分の面接では、
面接官 「ゲーム制作会社に勤めてるのね。ふーん。何のゲーム作ってるの?」
相方 「PS3、PSP、X BOXです」
面接官 「何年バンクーバーに住んでるの?」
相方 「分かりません。覚えてないです。10年くらい?」
面接官 「ふーん。OK、スリップ渡すから、所定の日にビザ取りに来てね。はい、次の人~」
とあっけなくビザが取れてしまったそうです。所要時間約2分。次の人とすれ違った時に、「あなた、面接短過ぎ!一体何者?」と言われたらしいです。面接待ちベンチにいた人たちによると、「長くバンクーバーに滞在している」「カナダで仕事を持っている」人は、アメリカに入国しても絶対カナダに戻ってくる保障があるから、ビザが取れやすいとのことでした。
ビザは、明日の午後3時ピックアップです。何年のビザが取れたか分からないけど(多分5年ビザ)、とりあえず今後、彼氏と一緒にシアトルに遊びに行くこともができるようになりました。私のビザが届いたら、時間をみつけてシアトルに遊びに行きたいと思ってます。
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