私の同僚に、“バリバリ外交戦術で戦う”タイプの営業さんがいます。彼はとても顔が広く、人にたくさん会ってプロジェクトをガンガン先へ進めるのを得意としています。
この前、その人と飲みに行った時、ほどよく酔っ払って話に盛り上がっていたら、ふと彼が、
「実は僕、人間があまり好きじゃないんだよねー」
と漏らしました。意外でした。
どうやら、平日は仕事のため利害関係を計算しながら人と付き合い、休日はお客さんの接待ゴルフに付き合い、いつも相手の顔色を伺いながら気を悪くしないモノの言い方をするようにしているのが原因みたいです。結局、他人に本音で喋れないモヤモヤが溜まって、相手の顔を見るだけで疲れてしまうんだそうです。
「それって、他人に嫌々付き合わされてると思っているから相手のこと嫌いになっちゃうんだよ。だったら、休みの日くらい無理して付き合わなければいいじゃん。」
「でも、どうしても付き合わなきゃいけないんだよ。」
「だったら、相手と顔を合わす度に自分が楽しいと思えるようになればいいんじゃない?相手のこと好きになっちゃえば?」
「は?どうやって?」
「まず、自分の全身の毛穴を開き、『あんたのこと好き好きフェロモン』を放出するの。」
「何だ、それ?」
「とにかく、相手に『あんたのこと好き好き』という雰囲気を感じ取らせるの。いい?人は自分に好意を持っている他人に対して良い印象を返す傾向があるから。自分の好意に影響された相手の好意を感じることができたら、今度こそ自分は本当に相手に対して好意を持つことができるようになるよ。」
「なんか、ややこしいこと言ってるなー。でも、言いたいことはなんとなく分かるよ。しかし、最初は自分から『好き好きフェロモン』を出さなきゃいけないんだろ?好きでもない相手に、ましてや嫌いな相手だったら、それは無理だなぁ。自分にウソをつくのか?」
「そう。最初はウソでいいの。というか、自分を騙すことから始めるの。『あんたのこと気に入らないけど、好きだ、好きだ、好きだ、好きだ』と思っていると、そのうち何が気に入らなかったのか分からなくなり、『あれ?もしかしたらホントは好きかもしれないなぁ』って思えるようになるから。」
「そんなん、オメーだけだよ・・・(失笑)」
好き好きフェロモンの重要性を分かってくれなくて、残念・・・
私が思うに、結局、対人の問題って自分の気の持ちようだと思います。「自分は誰にも好かれていない」と思っている人の多くは、相手に「この人、私のこと気に入っていないんだろうなぁ」と思わせているのが原因だったりするし、反対に皆から好かれている人は、相手に「絶対コイツは自分のこと好いてるな。愛い奴め。フフッ」と思わせてるところがあるし。
心理戦と思えばいいのよ。好き好きフェロモンをどんどん出そう。それでうまくいけば、万々歳じゃない?下手にストレス抱えるよりは。
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