カナダ移住10年
カナダに来て、10年が経ちました。
2005年の今日、留学生としてバンクーバーに来た時のことを、まだ昨日のことのように覚えています。1999年に半年ほど、ワーホリとしてバンクーバーに滞在したことがあったので、バンクーバーもカナダも初めての土地というわけではなかったけど、それでもこれから始まるバンクーバーでの学生生活への希望と不安が自分の中でもつれ合って、ウキウキしているのかドキドキしているのか分からなくなってしまったことを今でも覚えています。
それから10年。私はまだバンクーバーに滞在しています。
当初の滞在予定は2年でした。学校を卒業したらすぐ日本に帰る予定でした。でも、進学先の学校でパートナーと出会い、卒業する頃に二人で一緒にカナダの永住権を申請することを決めたことで、私の運命はそれまで思っていたものとは全く違う方向へと進んで行くこととなりました。
よく、年月を形容するのに「あっという間」という言葉使われますが、私にとってこの10年はとても長かったです。永住権申請では運悪くとても難儀なオフィサーが担当となってしまい、思いもよらず時間がかかってしまったり、永住権が取れたら今度はパートナーの勤務先が倒産したり(それも2回!)と、いつも何かと問題を抱えていました。
「日本に住んでいれば、こんなことで苦労しないのに。日本に帰りたい」と思ったことが何度かありました。でも、パートナーが日本語を話すことができないため、彼の就職のことを考えると日本に移住することができませんでした。カナダで頑張っていくしか道がありませんでした。
でも、なんとか踏ん張り続けていたら、そのうち、抱えていた問題がひとつひとつ解決していきました。経済的に余裕ができた頃、娘を妊娠し、娘が生まれてからは、娘が育っていくのに最適な環境へ移るため、家を買って引っ越しました。今は、子育てをしつつ、家計をやりくりしながら毎月の家のローンを払いつつ、穏やかで幸せな日々を送っています。
異邦人なりに、カナダで頑張り続けて早10年。カナダ生まれの娘がいるので、もう、容易く「日本に帰りたい」と弱音を吐くことはないと思います。今の幸せが続くよう、今後もずっと頑張っていきたいと思います。
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