カナダ市民権テストに受かりました!
私ではありません。うちのパートナーが、カナダの市民権テストに受かりました。
2007年の1月に移民申請しかれこれ7年、途中いろいろあったけど(永住権取るまでが本当に大変でした)、とうとうここまでたどり着けました。ああ、長かった。でもこの長い旅ももうそろそろ終わろうとしています。
パートナーに聞いた、市民権テストの様子についてです。
朝8時にテスト開始だったのですが、パートナーは余裕をもって20分前には会場に到着しました。その時すでに建物の入り口前に30人ほどの人が並んでいて、8時の開場時には100人ほどの行列ができていました(家族を連れてきている人が多く、実際テストを受けたのは50~60人くらいです)。
開場の時間になってからエレベーターで2階の移民局に行き、ドアの入り口手前にいたオフィサーに市民権テストの通知を見せたら、そのままテスト会場に案内されました。会場にはイスがたくさん並べれていて、イスの上に市民権テストのマークシート&バインダー、鉛筆、消しゴムが置かれていました。イスに座るとオフィサーが来て、今日のテストの流れを説明しました。
①最初に、筆記の市民権テスト(所要時間30分、選択問題。全20問中15問正解で合格)
②次に、カウンターにて必要書類提出(※書類について詳しくはこちらのエントリを参照してください)
③筆記の市民権テストに受からなかった場合は、この後、追加インタビュー
(あと、今日の市民権テストに落ちたとしても、後日、再テストを受けることができるとの説明もありました)
という流れでした。
パートナーによると、市民権テストはDiscover Canadaを読んでいれば回答できるものとのことでした。設問は、
・カナダ市民の権利は何か?(List four rights Canadian citizens have.)
答→ 不法拘留に異議を唱える権利、選挙権、カナダパスポートを申請する権利、カナダ国内を自由に移住できる権利(Right to challenge unlawful detention, vote, apply for a Canadian passport, enter and leave Canada freely.)
・カナダの代表的なスポーツは?(What is Canada’s national winter sport?)
答→ ホッケー(Hockey)
・カナダ議会の3つの構成要素は?(What are the three parts of Parliament?)
答→ カナダ女王、下院、上院(The Queen, the House of Commons and the Senate.)
などでした。設問は、Discover Canadaに載っている全てのカテゴリから出題されていましたが、「市民としての権利」、「政治」、「地理」からの出題がちょっと多めでした。必死で覚えた歴史の年号とか人の名前は全く出てきませんでした。
テストが終わると、オフィサーの対応カウンターがあるロビーで名前が呼ばれるのを待ちます。その待ち時間、なんと1時間半。これから市民権テストを受ける人は、時間潰し用の本やタブレットなどを持っていくといいと思います。
オフィサーに名前を呼ばれてカウンターに行くと、まずは必要書類を提出するよう言われます。市民権を申請した際に同封した書類(出生証明書など)の原本やImmigration Record of Landing(IMM1000)などはチラ見程度でしっかり確認しませんが、パスポートの出入国記録は全ページのコピーを取って、5年のうち最低2年(730日)はカナダ国内に滞在していたかどうかしっかり調べます。
次に、オフィサーにいろいろ質問されます。「今、仕事してる?」「どんな仕事?」「家族はいる?」などです。この質問は、市民権申請者が今後カナダに住み続けるためのしっかりした理由があるかどうか調べる(市民権だけ取ってさっさと出身国に帰る人がいる)ためです。(そうオフィサーが説明してくれました)
そして最後に、オフィサーから、「ところさっきあなたが受けた市民権テストだけど・・・、合格よ。おめでとう!2、3ヶ月以内に市民権セレモニーの案内を送りますね」と言われました。
もし、筆記の市民権テストをパスしなかった場合、また、パスしていてもカナダとの繋がりが薄い(仕事していない、家族が住んでいない、永住者の義務である5年のうち最低2年をギリギリ満たす程度しかカナダに滞在していない)場合は、この次にカウンター横のインタビューブースに行ってインタビューを受けなければいけません。そこでのインタビューの回答内容と筆記の市民権テストの結果は、移民局の審査員(Judge)に送られ、最終的に市民権を与えるかどうかは審査員が判断します。
以上です。
筆記テストの後、パートナーがロビーで自分の名前が呼ばれるのを待っていたら、カウンターでオフィサーがインド人っぽいおじさんに「あなた、筆記テスト、落ちましたよ」と話しているのが聞こえたそうです。でも、そのインド人のおじさんはオフィサーの英語が理解できず、何言ってるか分かっていなかったそうです。市民権を取るには、日常生活に支障ない程度の英語(もしくはフランス語)を身に付けておくことが必須です。このインド人のおじさんは、今日の市民権テストに落ちてしまったかもしれません。。
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