アップル社の創業者、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。享年56歳でした。
私とアップル製品との出会いは、グラフィックデザイナーとして就職してからです。DTPは元々Macintoshを標準プラットフォームとして発足したため、(今はWindows DTPも問題ないのですが)2001年当時、職場は(営業、経理以外)全てMacを使っていました。
会社は、歴史の長い印刷会社で、会社の重鎮からよく、ここ数十年の印刷技術の遍歴を聞かされていました。昔はフィルムを手作業で製版してそれを印刷機に乗せていたのですが、Macが出たことにより、Macからデータを出力して(RIPを通して)直接製版することができるようになったそうで、Macのお陰でどれだけ作業が楽になったかをよく聞かされていました。私にとってアップルの一番の功績は、MacによってDTPのプラットフォームを作り、製版のプロセスのデジタル化を推し進めたことです。
それ以外にも、アップル社の製品はいつも少し先のスタンダードを提案していたように思います。Macがカラフルになったら、他の会社のコンピュータもカラフルになり、iPodが発売されたら、音楽はデータで管理されるのが標準になり、iPhoneの発売によってスマートフォンのハードとソフトの開発がますます進み、iPadの発売によって一気に他社もタブレット開発に着手するようになりました。(今、他社のタブレットの新製品がどんどん市場に出てきています)
(経営者としてのSteve Jobsについて詳しくはこちら→ まつひろのガレージライフ「Steve Jobs の思い出」)
それらを作り出してきたジョブズ氏。その功績は計り知れないと思います。
R.I.P.、安らかに。
このYouTubeは、ジョブズ氏の有名な2005年のスタンフォード大学の卒業式のスピーチです。このスピーチは、「Stay Hungry. Stay Foolish.」のスピーチとして有名だけど、個人的に「you can't connect the dots looking forward, you can only connect them looking backwards.」の部分の方が好きです。今やっていることの一体どれが未来に続いているのか分かりませんが、どんな経験もきっと未来に繋がっているものだと信じて頑張らなくては、と思いました。
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