「義理」だからこそ難しい

Common-lawといえども、今年5月の両親顔合わせ以来、彼氏の家族とは既に結婚しているような“家族”付き合いをしています。

といっても、彼氏と私の両親は「言葉が通じない」ということもあり、お互い特に言葉のやり取りをしなければいけない用件も無いので特に問題ないのですが、私と彼氏の両親は、何かと話を付けなければいけないことが(特に最近)たくさん出てきています。その際、どこまで率直に、どこまでハッキリさせていいのかが、とても難しく思えるようになりました。

例えば、先月の初め、彼氏の弟が来る3週間前、私の知らないところでいつの間にか「弟を家賃$0で面倒をみる」となっていたこと。

日本人だったら、世話になる家に対して負担にならないように最低食費ぐらいは入れるのは当然ですが、台湾人(というか中国)的な感覚だと、彼氏は「お兄ちゃん」だから弟を金銭的に助けるべき、家賃も食費も取らず、お小遣いも与えるべき、と考えられているようでした。さすがにそれは現実的に無理(無い袖は振れない)ので、私からそれができない理由を具体的に説明し、結果、食費+家賃の足しになるよう、月$300入れてもらうよう取り決めました。

問題は、ことを詰めれば、当初「弟を家賃$0で面倒みる」となったのは、彼氏が自分の両親に頼まれたことを、「Yes」と言えばその場で話が終わるからという理屈で、何もかも「Yes、Yes」と受け入れていたことです。彼が「「Yes」と言わなければならなかったわけは、中国系の家族は、どんな状況でも家族は助け合うもの、そして親から頼まれたことは簡単には断ってはいけないと考えられていること、そして彼氏の両親が「まさか、弟に金銭を要求なんてしないよね?」と考えていたこと。そして一番の問題は、今回のことに関して彼氏の家族は、自分たち(彼氏のお父さん、お母さん、彼氏、弟弟の4人)の中だけのことと捉え、私を関わらせる必要が一切ないと思っていたこと。その結果、弟がうちに滞在することについての詳細が、私の耳に全く入ってこず、彼氏の両親と彼氏だけで全て決められてしまっていたのでした。

そのことについては、彼氏と大喧嘩をし(壁に穴を一つ開け)、2日間みっちり話し合って、「今後一切、この家に関すことは、私抜きで自分たち家族の中だけ(one side)で勝手に話を進めない」と誓ってもらいました。しかし、彼氏だけが気をつけても、彼氏の両親が何も変わらなければ、この先また同じことが起こることも考えられます。なので、彼氏に頼んで、彼氏の両親に直接、私の気持ちを話す機会(メッセンジャーのWebcam)を作ってもらいました。

彼氏の両親とWebcamが繋がってから、失礼にならないよう、だけど、こちらの言い分も分かってもらえるように、言葉を選んで自分の意見を言いました(彼氏が下手な通訳をしてしまわないよう、英語も一切の比喩・隠喩無しの簡単な表現にしました)。それなりに時間をかけて説明したら、なんとか分かってもらえたようでした。(でも、もしかしたら、「厳しい子だなぁ」と思われちゃったかも)

自分の親だったら何でも遠慮なく言えるのに、相手が彼氏の親となると、とても難しいです。どこまで率直に話していいのか、どこまで「No」と言ってOKなのか。

今さらながら、義理に当たる人との付き合いの難しさに気付かされました。
早くに結婚した友達が話す義理の家族の愚痴を、今やっとリアルに感じることができるようになりました。

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