久しぶりに「グッド・ウィル・ハンティング」を観て、主人公ウィルのセリフにビックリしました。
“治安維持のため派兵を”と政治家は言う
自分らは戦場など行かず、せいぜい基地視察
負傷するのは労働者階級
帰還してみれば工場は紛争国に移転し、
当時の敵が働いている
労賃が安くすむからだ
国が派兵したのは、石油を安く買うためだった
石油会社は紛争を理由に値上げ甘い汁と吸うが
帰還兵には打撃だ
今、アメリカでガソリンが値上がりしています。西海岸で1ガロン(3.785リットル)1ドル10セントだったのが、2ドルを越えました。石油会社社長のブッシュが起こした、イラクのゴタゴタ。今から7年前に作られたこの映画は、すでにお見通しだったようです。(゚Д゚)コワー
ま、それは置いといて、映画の話。
この映画は、主演のマット・デイモンと共演のベン・アフレックが共同で脚本を書き、アカデミー脚本賞を受賞した映画です。内容は、生まれつき天才的な頭脳を持ちながら幼児期の虐待のトラウマにより心を固く閉ざし、荒れた日々を送る青年ウィル・ハンティング(マット・デイモン)が、精神分析医マクガイア(ロビン・ウィリアムズ)と出会って少しずつ心を開き、自分の未来を探るというもの。
精神分析医マクガイアがウィルに言う
「君は望めば何でもできるのに、何もしようとしない 何が好きだ?何がしたい? いつも君が巧みにうそを並べて逃げているのは こんな単純な問いが分からず、答えられないからだ。一体、君は何がしたい?(What do you really wanna do?)」
というセリフ、とても痛いですね。
これは普段私が自分に対して自問している問いでもあります。ウィルみたいに「自分が何を望んでいるのか分からない」のではなく、「自分が何をしたいか明確に分かっている」ものの、そのために“すべき”ことをたくさん抱え、壁にぶち当たっては挫折、自己嫌悪の繰り返し。その度に「ホントにこの方向でいいの?」と迷いに迷ってます。
自分の道を見つけるまでも大変だけど、見つけた後も大変です。ウィルは最後に、自分の道を見付け、出発します。映画のラストはウィルのスタート。「望むから、失望する。望まなければ、失望しない」という言葉があるように、ウィルはこの先、自分の道を見つけたが故に困難にも遭うかと思いますが、それでも彼にとって漠然と過ごしていた日々よりは、「リアルで幸せな人生」だと思いたいものです。
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